Thursday, September 30, 2004

うそつきおおかみ

コミックIKKI! 連載の、ナツノクモ spinning webの1エピソード。
もうすぐそのエピソードは終わりそう。
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4091884814
http://www.s-book.com/plsql/com2_detail?isbn=4091884822

エピソードの中では、「うそ」がでてくる。
作中アイテムで「そのウソホント」が出てきて、
ドラえもんもでてくる(でてきません)。

「うそ」で人が救われる話は多々あるけど、昔話というか
教訓話の「おおかみがくるぞー」の狼少年は救われなかった。

エピソードのタイトルが、「うそつきおおかみ」なんで、
もしかしてバッドエンドかなと思っていたけど、まるっきり、
バッドエンドでもなさそうなので良かった。完全にハッピー
なエンドにはなれそうもないけど、救いは入りそうで、来月が
待ち遠しい。

物語の舞台のボードが違法改造によって廃墟になるなら、
廃墟の文学群っぽい展開になるのもいいかなとか思ったり。

廃墟で、一点を見続ける少年。
ろくに眠れず食事もとれていないことは少年の外装、
じゃなくて、外見から一目瞭然。

少年が一点を見続ける目的は、ネズミを見張ること。
少年の前を通りすがる一人の大人。
「なんで、ネズミを見張っているのか?」
を少年に聞いて、大人は、「うそ」の話をでっちあげるこ
とになる。おそらく、背中に汗をだらだら流しつつ。

大人に対して少年が語った、ネズミを見張っている理由。
「そこで、友達が死んでる」
「目を離すと、ネズミがやってくる」
「だから、ずっと見張って、ネズミを追い払っている」
ちょっと精神の均衡を崩している少年。

大人も戦争で困窮している。
少年に、食料を与えることも、強引に連れ去り、
生活の面倒を見るってこともできない。
どこかの施設に放り込むにしても容量不足だし、
施設に空きがあって少年を入れることができても、
少年が、見張りに戻ってくれば同じことになる。

大人にできるのは、話すことしかなくて、しかも、
一発逆転を狙って大嘘を吐くしかないという。
その場ででっちあげた、ほころびのある
「うそ」で、精神の均衡を崩した少年を救いうるか。
しくじれば、その少年は、近いうちに死を迎える
ことに。

という話を廃墟の文学のひとつの話として教えても
らったとがあるけれど、タイトルを忘れてしまった。
と、話をそのまま投げっぱなしジャーマン。
廃墟の文学は、ドイツの話なので、投げっぱなし
ジャーマンでいいのです(ブブー)。

にしても、二巻の立ち読みページに、おっぱいを紛れ込ませるあ
たりが、担当者の理解度を物語っているオマーン国債