93歳男性が女子大学生の自転車にはねられ意識不明 坂を下った先のバス停付近で「気付いたときには目の前に」 熊本市北区
https://news.yahoo.co.jp/articles/010e4ae81cdf9737f8017ce45af5978c9028bf9f
19日午後5時45分ごろ、熊本市北区楡木
事故当時、自転車のライトは点いていて、運転中のイヤホンの装着やスマートフォンの使用もなかったとみられています。
また、事故が起きた歩道には「自転車通行可」の標識が立てられていて、自転車が通ることは問題ありません。
女子大学生は警察調べに「気付いたときには男性が目の前にいて避けきれなかった」と話しているということです。
事故を起こした自転車はパナソニックのビビ(たぶんDX)の新しめのやつで、ライトは上方向カットタイプです。ブッシュ&ミューラーなどのドイツStVZO対応の上方向配光カットライトにくらべて、あまり横には広がらないタイプ。 ただ、その分、近場の足元を照らすので、てれてれと走っているときにでかい石などが足元にあっても回避はしやすくなります。
近場を照らすこととトレードオフで失うのが、遠方の上側の照射です。坂道の下りにつながる平坦路に向かっていると、平坦路の先が見えないんですね。横から出てきている枝なんかにもぶつかります。自分も何回か道路脇の木から出ている枝にぶつかりました。
11月下旬の熊本5時45分だとかなり暗めです。ライトに照らされている部分はいいけど、照射されていない部分は逆に見えにくい。
左側走行だとガードレールに近いところを走っていて、自転車走行可の歩道に合流する。
平坦になって初めて前方をライトが照らす。下りだと時速20kmは出ていたでしょう。秒速だと約5.6mほどです。
バス停の置いてある場所からして、バスに乗り込むのは植栽が開いているところからでしょうから、坂道から見て手前がわに立っていたと思います。ライトは点灯していても、ほぼ照射外でしょう。道路の標識や反射板用に数LUX漏れている光があるぐらい。
平坦路に差し掛かって一~二秒ほどしか衝突まで時間がありません。第一因は速度が出ていたことでしょう。しかし、次の要因があるとすれば、ライトのカットオフが裏目に出た点でしょう。見えていたら、普通はブレーキをかけますからね。
以下余談。
ドイツでも当然カットオフで上側見えない問題は認識されているので、電動アシスト自転車に関しては、ハイビームとロービームが切り替えできるライトもあります。通勤、通学用のトレッキングE-Bikeで初期装備としている機種もあります。
ACID E-Bike Front light PRO-E 200 HB X-Connect
https://www.cube.eu/acid-e-bike-front-light-pro-e-200-hb-x-connect/93967
ハイビーム切り替えの電動アシスト自転車用のライトです。採用車両はーー
約100万円とかです。ライトだけ買って交換が普通です。ライトだけだと海外から通販して3万円ぐらいで(送料別)自分で取り付け。うーん、これは普及する気がしない。
日本amazonで購入すると……
Busch + Müller IQ-XM Eバイク LEDヘッドライト
約5万7千円。これはハンドルに懐中電灯くくりつけてハイビームが必要な時だけ懐中電灯のスイッチをオンにしたほうがいいですね。もしくはヘッデン。
ほかに夜の安全をたかめるものでアイウェアがあります。下りで速度が出ている場合は、眼を閉じがちになります。少なくとも普段よりは大きく眼をあけることはない。風でそうなりがちです。クリアのアイウェアか、シールドありのヘルメットをしていればマシです。ニュースでその辺は報じられていません。
まれに、ナイトグラスでイエロータイプのものを装着されている人もいます。自分も自転車でイエローのナイトグラスは極稀です。自分も試したことはあるなあぐらい。だいたいはクリアのオーバーグラスです。
他、ライトの角度。ライトは、上方向への配光カットがあっても、平行を照らすようにする人はまれです。まあ、自分はほぼ平行なんですが、だいたいは5~10m先の地面を照らすように角度をつけている人が多いです。
事故ったあとの写真だと、自転車のライトの角度は衝撃で変わっていることが多いので参考にはなりませんが、カットオフのあるライトだと、ほぼ水平がおすすめです。25~50m先の路面を照らすぐらい。
































