スイーツ ポタリング - Google 検索
軽くプリンでも食べに行こう。そう思っていた時期もありました。ナビのおすすめコースでルート検索すると、いきなり峠に誘導されて、回避するのも手間なので峠越えに挑戦することになりました。峠入り口までも坂を越えていかなくれてはなりません。で、峠入り口ですでにへばってしまうという。
峠入り口のの自販機で、スイーツライドにふさわしく、伊藤園のナタデココジュースを飲んでいると、明らかにクライマー体型のロード乗りが峠をさくっと登っていきます。
ちょっとだけ追ってみて頑張るかなと思いましたが、峠ではけっして追いつく事はありませんでした。背中はちらちらと見えていました。でも、追うとすげえ遠いのです。速度が全然違います。この時点で体力を削って、とんでもなく発汗していたという罠。スイーツライドも甘くありません。下りになったら、相手がクライマーなら追いつくじゃろ! という余裕を見せていたのですが、信号停止するまで追いつく事はありませんでした。ナビは信号を曲がれと表示していたので、そのまま追うことはできませんでした。
目標は、海岸沿いの製塩所、その製塩所で作られた塩と、近隣の素材で作られた塩プリン。鶏舎や牛舎までは行きませんでしたが、稲穂の中をライドです。これがいけなかった。
延々と続く田んぼの道。山から吹き降りてくる風が、用水路を越えて湿り気を帯び、自転車を漕いで熱くなった体を冷やしてくれます。空気もうまいわけです。風、気温の変化、呼吸。峠を越えたことによる発汗。この時点ですでに死亡フラグたってました。
炉端の花を見つけます。おおいぬのふぐり
オオイヌノフグリ - Google 検索
だと思っていたら、なんか違う。なんだろう。
クワガタソウ属 - Google 検索
クワガタソウ属っぽいんですが、よくわかりません。花の画像で検索すると、花の名前が分かる。そんなのがあったような、なかったような。画像検索? 分からずじまいでした。
峠を一つ越えただけで広がる風景。なかなかにお得ですが、実は、稲花粉症なので、あまり嬉しい光景ではありません。というか、路傍の花と鼻水はセットになります。花も花粉を飛ばしてるので…あー
いちおう、花粉症の薬は飲んでいましたが、鼻水がとまらなくなっています。
しかし、峠をくだって海沿いに出れば、少なくとも稲からは解放されるので、目的地である製塩所へいそぎます。海沿いに来ると、目的地を示す看板が見えてきました。
海面が綺麗です。透明度も高い。さらに、偏光グラスをかけていれば、水面光の乱反射もおさえられて海底まで見通すことができます。
偏光サングラスと同じ効果のある、PLフィルターがあればもっと、こう、透明な海面の写真を撮影することができます。
カシオ EXILIM CARD EX-S500【第5回】夏の風景に「なんちゃってPLフィルター」
ぼちぼち効果がありそう。
見慣れない山肌を見る事が出来ます。
海沿いのためか、雑木林で山肌が覆われいるのではなく、塩害に強い松が群生しています。こんなところに、みかんを植えたら、潮風のミネラルを吸収してうまくなるんだろうなあと、以前に天水で見た風景が脳裏に甦ってきます。
もうすぐ製塩所のところで、朝顔を見かけます。
アントシアニンが回って、夏も終りであることがわかります。
アントシアニン 朝顔 - Google 検索
製塩所に到着しました。
海を見ながらプリンを食べます。一個350円。高級プリンです。プリンの他に、夏みかんジュースとゆで卵、夏みかんシャーベットが売られていました。ゆでたまごは昼過ぎでないと販売されていないようなので、夏みかんジュースを飲む事にします。
海とプリン。卵も牛乳も産直、そして、プリンの上にまぶされた塩は現地製造。カラメルと一緒にプリンをスプーンですくってクチに入れると、しゃりっとした塩の薄い欠片が、一瞬だけ甘く感じます。そして、カラメルの甘さを強調するしょっぱさになるわけで、自転車で汗をかいた後に食べると、しみじみと旨いです。
海面とプリン。
海面を見下ろすと、さらっと透明です。偏光グラスをしていると、水面の下に魚が泳いでいることがわかりました。途中で釣り人を見かけましたが、見えている魚の前に糸を垂らす。これは楽しいろうなあ。
謎の木彫りと流木と自転車。今日は、輪行バッグはいらないかなということで、輪行バッグでなくサドルバッグを装備しています。帰りのお土産の塩を購入して、サドルバッグで運搬しました。
遠くを指さしている木製の人形。
製塩風景。枯れた枝に、上から海水を垂らして乾燥させていくのでしょう。
製塩 - Google 検索
流下式枝条架塩田 - Google 検索
流下式塩田
調べると、流下式のようです。
ちらっと舐めてみましたが、濃密なしょっぱさでした。ナトリウム以外のなにかも大量にふくまれている感じのにがさ。
製塩も満喫し、プリンでエネルギーも補給できました。夕暮れまで時間もあるので、ちょっと遠出も出来そうです。
とはいえ、プリンと夏みかんジュースだけでは心許ないので、漁港に面した道路のパン屋で追加の補給を行います。補給食はちょっとだけしか持ってきておらず、ボトルの中もポカリでなく水でしたので、海岸沿いのロングストレートで食べ物が欲しくなると詰みになります。回避のために、ガーリックフランスパンとチョココロネを食べました。
で、とりあえず、呼子まで行くかと思ってペダルを回すと、なにか重い。いや、実際には重くなったわけではないんでしょうが、回せない。目的地までまっすぐのはずが、ふらふらと主要な道を外れて、飲める温泉につられて山際まで行く始末。ライフが減ると温泉で回復。そんな連想が働いていたのでしょう。で、温泉は15リットル単位の販売だったので、飲む事はできませんでした。
しょうがないので、持参していた風邪薬のパッケージを自販機の炭酸飲料で嚥下します。最近は、走行中に補給食を取ると、胸焼けがするので、胃薬のパッケージも持ち歩いています。あと、筋肉痛の塗り薬と、ハンドクリーム、花粉症の薬も持ち歩いたりして。
風邪薬の効果で、ちょっとだけ楽になったので、お城までやってきました。ただ、かなり嫌な汗をかいています。
お城を見ていると、雲行きもあやしく、夕方から雨の予報だったので、呼子は諦めて引き上げる事にします。スイーツライドなので、呼子にいっても夏みかんジュレを食べるほかなく、それは夏みかんジュースとかぶるなあという感じ。
帰路で山際ポタリング。なんか、滝? があるらしいところまで登るつもりでしたが、ちょっとは登って振り返り、ちょっと登って写真撮影。アルゴリズム体操か! そんなペースになっていました。
見渡す限りたんぼです。
田んぼの中の道。眼には美しいのですが、花粉症の鼻には厳しい道です。薬効も切れはじめています。引き返すことにします。あとから道を調べると、とてもじゃないけど、その時の体調で登れる距離・傾斜ではありませんでした。
撮影の余裕が無くなってきた帰りの峠。往路と同じ峠ですが、反対側から登ると、違う厳しさがあります。ゆっくりと上って行くと、道中の花に癒されます。例によって名前は知りません。
峠の途中、野放しにされているニワトリ。ボスっぽい一羽が、もっとも外側にいました。ココーコッコッコー。プリンの原料である卵を産んでくれているのかもしれません。
最後のしめは、スイーツではありません。峠のホットドッグです。
ホットドッグを食べた後、少し登れば峠越えです。あとは記憶を無くして帰って、倒れ込んで起きると喉が痛いは、鼻の奥は詰まっているは、体だるいはで、一日ぐったりしていました。スイーツライドもあまくありません。約120kmの行程でした。100マイルは厳しかった。