ranobe.com: 自転車で吉野ヶ里から柳川で夏目漱石『草枕』の舞台 天水みかん食べたい
上記からの続きです。
玉名 天水総合支所 天水供給センターから日奈久温泉の地図 -NAVITIME
天水から日奈久までも、坂はほとんどありません。景色もよく、東方に阿蘇山を眺めながら走ることができます。もっとも、自転車乗りの場合、阿蘇を見ていると、思わず阿蘇に行き先を変更したくなるという罠があります。
阿蘇が見える海辺だと、少し掘れば温泉が出るのか、あちこちちに温泉があります。そして、山肌にはみかん畑。
温泉につかって、みかん畑を見ながらのんびりしたいにゃー。完全に現実逃避モードにはいりつつありました。原因の一つに、少し前にカメラの落下防止金具とサイクルジャージが引っかかったのを外す際に、左手に怪我をしたこともあります。左手の怪我が、隠された左STIレバーのトラブルに気がつく事を遅らせます。柳川のお堀で撮影したハンドル部分の左STIレバーの微妙な沈み込み。それを、左手の怪我で普通と握りが違うからだろうと思い込んでいたのです。
遠方の阿蘇と雲。雲の隙間に青空。青空に誘われて阿蘇に行こうか、もう、阿蘇ライドでいいんじゃない? 輪行費用も少なくなるざんすしー。なんども罠にひっかかりそうになります。
熊本にドームが! 実は、熊本にドームがあることを知りませんでした。
あああ、阿蘇に行きたい。そういえば、すれ違ったピナレロ乗りは、明らかに阿蘇に向かっていました。
お、竜巻だ、気象も不安定だねえ、などと思っていましたが、その気象の不安定は、しばらくして、我が身に降りかかってきます。
宇土市に入るあたり、実は、すでに記憶がぼんやりとしています。
鹿児島までの標識が見えるところまで来ました。右手には、実は事故処理現場が映っています。残り時間と自分の走行平均時速を考えると、フェリーで桜島渡航して桜島一周、夕焼け桜島撮影プランなどの高次目標が次々に破棄されていきます。
日奈久温泉に到着。もう、温泉にはいって帰ってしまおうか(そればっかりかい!)。
日奈久温泉 - Google 検索
山頭火の愛した温泉だそうです。ばんぺいも売っていました。補給食には不向きだったので食べることはできませんでした。ちくわも食えず。ちくわは食べれば良かった。
とにかく、ちくわ推しでした。
日奈久 ちくわ - Google 検索
グーグルでも「日奈久¥」といれると、検索候補に「ちくわ」が出てきます。
山頭火。あんまり適当なことは言えませんが、山頭火は現代に生きていたら、視力がそう落ちる事もなく、自転車を乗り回していたような気がします。
よめねえ。
給水ポイントと思って、新規導入した断熱効果のあるボトルに水を汲んで、走行で熱くなった体を冷やそうとします。
お湯でした。飲める温泉の湯。ち、ちくわー。温泉の湯であったかくお腹が膨れたのも、ちくわが入らなかった原因の一つです。
風情があります。
少し離れたところの、ちくわセンター。潰れています。
潰れていますが、そのお隣のお食事処ハッピーは営業しています。ここでトイレを借りて、かなり造りがフリーダムな洗面台で、顔と頭に水をかけさせてもらい、大変に助かりました。頭部の皮膚の塩や油が抜けて、この後の坂道がなんとかしのげたわけです。
名残惜しんで、振りかえって撮影。
明らかに、自転車で長旅の人ともスレ違います。あの装備で、登坂するのかと驚き。
たまに雨に降られて走行をした際のダメージか、症状的に塩が不足しているのかという感じだったので、風邪薬の投入と塩飴、エナジーペプシの購入とあいなりました。怪我をした左手の違和感も強くなっていますが、それにはクリームを塗ってだましだまし走行しています。そして、次の坂道クライムで、なにが問題であるかに気がつくのです。
続きます。
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