
敗者のゲーム(新版) なぜ資産運用に勝てないのか
本では、市場の効率化と高度化が進んでいるので、大きな成果を(ときおり)挙げることよりも、より失敗をしないことを重視した長期投資を行うべきであると、ことあるごとに語りかけてきます。耳を本にあてれば「長期、インデックスファンド、ドルコスト」と聞こえてくるような気がしないでもありません。幻聴でしょうけど。
述べられているポートフォリオの組み方は、突き詰めると「長期なら金融資産は株式100%、債券はいらねえ。低コストのインデックスファンドをドルコストでかっとけ、401kが使えるなら使え、長期投資方針をブレさせるな。インデックスファンド100%」という、ちょっと偏りすぎてはいませんかとドン引きしちゃいそうなものです。でも、都合の良い統計テクで騙しているかもしれない統計結果とグラフを使って、繰り返されると信じてしまうかもしれません。グラフの一例は左記を参照してください。
で、インフレの影響を無視してはいけない。インフレは敵だ。つうか、税金よりもインフレを恐れよという記述のあたりで、果たして本に書いてあることは正しいのかを、出来る範囲で調べようとして(まあ、正しそうなんですが)、本を読む速度がガタ落ちしているのです。
2ch投信スレのおすすめ本で、最長、最・読むの面倒そうなインデックス・ファンドの時代―アメリカにおける資産運用の新潮流