Tuesday, November 18, 2014

あれ、もしや、メープルシロップより黒糖とか黒蜜の方がいいんじゃないの?

メープルシロップ 栄養
多くの場合、メープルシロップを諸般の事情で推したい場合は、「砂糖(白砂糖、上白糖)、はちみつ、メープルシロップ」の3種類で比較がなされています。


http://www.pure-maple.com/wellness/
わかりやすいサイトの例。ケベック・メープル製品生産者協会運営で、メープルシロップを売ります宣伝しますの総本山サイトです。カナダのメープルシロップに関してのみ情報がまとめられているのも潔いところです。アメリカのメープルシロップとのグレード互換表などはありません。

大地の恵みをたっぷり吸い上げた樹液から作られるメープルシロップは、日本人に不足しがちなカルシウムやマグネシウム、たんぱく質や糖質の代謝に不可欠な亜鉛、余分なナトリウム(塩分)を排出するカリウムといった注目のミネラルをバランスよく含んでいます。
さらに様々なビタミン、アミノ酸、たんぱく質、有機質、ポリフェノールも含まれていて、他の一般的な甘味料に比べるとビタミン、ミネラルの含有量が高くカロリーが低いのが特徴です。また、煮詰める過程で殺菌され、着色料や添加物を含まない100%自然食品なので乳幼児に与えても安全です。

植物に含まれている糖分を煮詰めるなどして抽出する。
カルシウム、マグネシウム、亜鉛、カリウムなどのミネラルをバランス良く含む。
(砂糖に比べると)カロリーが低め。
煮詰めるので殺菌されてます。

着色料や添加物無し、なので幼児に与えても安心とあります。これはフカシ入りの宣伝文句です。着色していない、添加物を加えていない。だから幼児に与えても大丈夫ということにはなりません。着色料や添加物を原因とした弊害が無いですよというだけです。

それはそれとして、ケベック・メープル製品生産者協会の含有栄養価比較表を見ると、なにか不自然な隙間があることに気が付きます。


右の端に、不自然な空間があります。なにか、表の右端にもう一列あったようなー

2006年のオールアバウトの記事を見ると

血糖値をあげにくいメープルシロップに注目
http://allabout.co.jp/gm/gc/298543/
一列足りないであろうものは、黒糖であることが分かります。元の成分表自体も、メープルシロップの栄養価は、「各グレードの平均です」と大胆な注釈がなされています。癖が強いけれど栄養素も多い下のグレードを除外したらどうなるのか。


http://www.ontariomaple.com/pages/nutrition/
別のメープルシロップ無双の栄養価表。比較対象に黒糖が無いとまさに無敵です。黒糖とは別のものですが、ブラウンシュガーよりは含まれている栄養が多いdark brown sugarを比較表に入れていないのは詰めが甘いのか辛いのか。


http://www.nagamine-corp.co.jp/16-1.html
黒糖メインの表記になると印象が変わります。これなら、癖のあるダークアンバーのメイプルシロップよりも、入手性に優れる黒糖ー、いや、黒糖だと使いづらいから黒蜜を使ったほうがコスパいいかもなどとまとめようと思いましたが……

なんか、黒蜜のまともそうな奴(少なくとも、KIRKLANDレベルに)は、コストコのダークアンバーのメープルシロップと同じぐらいの値段でした。円高だとコストコのダークアンバーのメープルシロップが、もっともお得になるようです。