仁田峠循環道路、ちゃんとした名前だと仁田峠循環自動車道路を自転車で登りました。途中で写真を撮影する、風景を楽しむという名目で休憩を多めに入れていました。で、まあ、なんか流言になりそうなので黙っておこうと思ったんですが
途中、ある地点で、道路の下の林からガサガサという音が聞こえてきました。ガードレールはありましたが、ヤブが途切れているところでした。「ああ、下草刈りかなにかされているのかな? それか、渋滞のときに投げ込まれたゴミの回収かなにかか……ご苦労さまです」
などと思っていたのですが、どうも、音の様子がおかしい。ガガサッと不規則、断続的にヤブを漕いでいるような音です。かなり近い。しかし、人の姿は見えません。オレンジかなにか蛍光色のベストでないとわかりにくいといえばそうです。ただ、異様に音が近いのに姿が見えないのは不穏な気配です。
声掛けするのも相手が人だと仕事のじゃまになるかもしれません。試しに口笛を吹いてみると、ガサガサという音が止まりました。あっ、やっぱり人がいたのかな、と思ったのもつかの間、ガサガサガサッと連続した音がするのです。
見下ろす藪をかき分けて遠ざかる姿がありました。黒い四足の獣で丸い姿です。大きさは、大型犬よりも大きい。イノシシかと思ったのですが、それにしてはあまりにも丸っこくて黒い。「え、な、なにを見たんだ。もしかして? えっ、いねえはずだろ九州にはよぉぉぉぉ!」
携帯でどこかに連絡するか? などとも考えたんですが、行楽地にいたらもう連絡されてるよね。なんかの間違いだろう。いや、でも、あのまるっこくて大きくて黒い毛は……うん、道路下だし見なかったことにしよう。
そう思ってヒルクライムを続けていました。ほんで次に見たあやしい光景が、平成新山の溶岩ドームあたりに向かうところに登山者です。え、あそこに登ってよかったっけ? えー? いや、でも、さすがにもろばれだし許可的なものがなんかあるんだろうな。
これは今日のニュースで分かったのですが、11月17日に雲仙の平成新山に調査隊が入ったそうです。現地の確認にはけっこうな人数が入ったそうで、自分が行った16日には、たぶん事前調査が入っていたのだろうと思います。調査登山も何度か行われているそうです。
ニュースを検索ついでに雲仙のある島原市の害獣対策で検索していると、自分が仁田峠で見た四つ足の黒い獣の正体が分かったような気がしました。
イノブタです。
黒い四足で丸っこい。画像検索へのリンクで出てくる、黒い体毛のイノブタが、ちらっと見たものにそっくりでした。あせって110番とかしなくてよかったよかった。
クマ”目撃…イノシシと見間違い?脊振山(2015年10月19日掲載)|日テレNEWS
https://news.ntv.co.jp/category/society/312576
福岡と佐賀だと、脊振山で誤認? されているのが過去、ニュースにもなっていました。
