Friday, July 29, 2011

久しぶりに海で泳ぐ というか、自転車ごと埠頭から海に落ちました

埠頭の海際を走っていて、気がつくと海に落ちていました。埠頭の海間際で、足をついて海を覗き込もうと思ったら、熊本行きの疲労が抜けていなかったのか、前に足が出ませんでした。バランスを崩す感覚のあと、地面へ倒れる衝撃でなく、落下の浮遊感があります。自転車のハンドルは握っていました。自転車ごと  海  へ

と、猫の地球儀ネタっぽく。

その日、たまたまフロントキャリアにくくりつけていたリュックのなかに、2リットルのペットボトルを入れていました。ほとんどカラになった2リットルのペットボトルです。自転車が海の底に沈み込まなかったのは、リュックに入れたペットボトルが浮きになったおかげでした。ただ、着水の衝撃で、眼鏡とオーバーグラスは海底へ消えました。いったんは眼鏡を拾おうかと、服のまま海底へ潜ったのですが、視界が悪くどうにもなりませんでした。水中眼鏡とライトがあれば、流されてなければ見つかるかな? そういうレベルでなく、ダイバー装備が必要そうです。

もとは水泳部だったこともあり、1.5km程度なら海でも問題なく泳げます。たぶん。いま1.5km泳げるかどうかは、自転車に適した体型になって下半身が重いので不明です。しかし、いずれにせよ、自転車を抱えたままだとどうにもなりません。また、泳げるとは言っても、水着ではない服を着たままだとどうか? 埠頭からはあがれないけど、1kmも泳がないところに砂浜があります。船の接岸する場所ですが、少し泳げば釣り人がいるところもあるでしょう。

どうしたものかと岸壁に寄って、埠頭の船が接岸する用のゴム緩衝材からよじのぼろうと緩衝材を掴みますが……体重がかけれません。上半身が海から出た時点で重さが一気にかかって、指で体重を支えきれず、また海の中へ逆戻りです。そうこするうちに、靴を履いたまま、服を着たままの立ち泳ぎで自転車を抱えていると、疲労がたまるのが分かります。こ、これ、ちょっとまずー。

自転車を海へ放置すれば、泳いで登れそうなところまで行けそうです。しかし、、眼鏡もオーバーグラスも自転車もなくすと、しばらく立ち直れません。いや、すでに疲労から立ち直ってないから海に落ちたっつーかー、あー、足が-、ぽ、や、ヤバッ、いや! ポケットに携帯がある! あ、でも海に浸かって! いやいや、G'z one TYPE-Xだぜ、大丈夫だぜ!リュックの中のデジカメもW-90で防水だゼー! やったね。

と、すでに集中力を欠いており、きわめてニアデスエクスペリメントなところで立ち泳ぎをしていました。そんななか、財布が海に浮いていたのを回収できたのは僥倖でした。

状況を打開すべく、周囲に使えそうなアイテムが無いかを探す行動にでます。船を固定するロープがあったので、それを掴んでなら一気にあがれるかも! 自転車を抱えたまま、埠頭をよじ登ろうとします。ぼちゃーん、と。も、もう一回! ぼちゃーん。アウアー。こ、これ体力奪われてるー!

とりあえず、ぷかぷかと立ち泳ぎしなら、自転車を抱えて途方にくれます。助けをもとめて左右を見回しますが、埠頭横を自動車が通り過ぎるのが見えるだけです。人の姿は見えません。ほ、ほんとにマズッ! これは、し、沈む!

と、ここで気がついたのは、船を固定するロープがわっか状にになっていることです。わっかになっているなら、クロスバイクのフラットバーをひっかければ……

手を離しても自転車は沈まなくなりました。もっとも、後から分かりましたが、いくつかのパーツは、ロープの荷重が集中して犠牲になりました。

あとは服を着た自分がなんとか上に這い上がれればいいので、ロープを伝えば余裕だろうと、ロープを掴んで、山登りの要領で埠頭の壁に足を付けて登ろうとします。しますが、しようとするのですが、これが、体が上がらないのです。わっかにかかったフラットバーハンドルの上にのって、それ以上下に落ちることはありません。ポケットに手をやる余裕ができたので携帯を取り出すと、さすがはG'z、余裕で使用可能です。でも、体は埠頭の壁に張り付いたままです。

ロープを浸かってよじ登ろうとします。人が見えたら助けて貰おうと期待しますが、人通りはありません。眼鏡を失っているので、車が通るのがぼんやりと見えるだけです。その車も、暑さのために、窓をしめてエアコン全開状態なので、こちらが声をあげても通らないでしょう。

ぼんやりと、しかし、ちょっと必死に埠頭の壁にしがみついていると、ヘルメットを被っている前傾の深い自転車が視界の中を動きます。あ、ローディだ、それに、ぼんやりとした視界でも分かる、チェレステカラー、あれはビアンキのチェレステブルーだね! とか思っているまもなく、そのローディは視界から消えました。

コンフォートっぽい傾斜だったから、ニローネだったかも。いずれにせよ、ロードは早いなー。

チェレステ ビアンキ - Google 検索
ニローネ - Google 検索
こっちはやばいなー。もう、完全に現実逃避はいっていました。フラットバーの上にのりながら、髪から垂れてくる塩水を振り乱しながら。だんだんと痺れてくる手足をなんとか回復させようと賭けにでました。

携帯があるので、これでダメなら、119に連絡してローカル紙の三面記事を飾ってやるゼー、恥だ-。そういう覚悟です。

一分だけ、手のしびれをを取るために、握っているロープから力を抜いて、フラットバーにかけた足に体重を預けて呼吸を整えます。十数秒経過、手をゆっくりと開閉して痺れの状態を確認。三十秒、だんだんと呼吸を深くします。45秒、息をとめて指を軽く握って、体重をかけて短距離そうのスパートのようにそおおぃって一気に登ろうとしたら、ポケットから財布がまた消えていることに気がついて、下を見るとぷかぷか浮いていました。んで、なかば気を失いがら海面に再度落ち込みました。

海面から財布を拾ってロープをつかって埠頭の壁をよじ登ります。夕暮れ前、埠頭、壁に手をついて、またフラットバーの上に立ちます。もう、119を呼ぼうか、しかし、なんで海に落ちたのか聞かれても、本当に、「いやー、ふらっと、気がつくとぼちゃんと、あ、この自転車はフラットバーのクロスバイクです、海に落ちた理由? ふらっと、かな?」という答えしかできないでしょう。呼ぶに呼べない。

結局、ずり落ちるときは表面積を増やして摩擦力をあげるでござるの技を使って、着ていたポロシャツの胸面を壁に押しつけてホールドしつつ両腕を埠頭上部にもっていって、後は肩を左右に入れ込みつつ、胸板と足で壁面に対してトルクをかけて強引によじのぼりました。服の全面と、右膝が血塗れになりました。

登った時点では、自転車はまだ海中です。その写真が、一枚目の写真です。


これは、わっかにしてひっかけていたロープで自転車を、海から引き上げたの図です。写真は、G'z ONE TYPE-Xです。ほんとうにタフネス携帯でした。

とりあえず、ロープを掛けていた右のフロントブレーキが死んでいましたが、あとは自走可能でした。そのまま自走して、自転車ショップに行くと、ショップを開いて数十年になるけど、自転車ごと海に落ちて、そのまま自走して店に来たお客さんは初めてですと感動されました。眼鏡屋にも寄りましたが、同じ感じでした。

眼鏡は、レンズとフレームで37,800円でした。アルテグラホイールへの換装計画は頓挫しました。

海にダイブしたW-90も、余裕の撮影可能でした。

防水ってのは本当だったんですね。

いまは予備の眼鏡を付けてブログを書いています。眼鏡は注文しましたが、オーバーグラスも海の藻屑になっているので、オーバーグラスも購入しなくてはなりません。五千円ぐらい。とほほ。もう、ぜんぜんだめ。ナビもホイールもお預けです。

もちろん、海へダイブしたあげくに、いろいろとゆがんでいる感じのクロスバイクは、修理が利くかどうか、利いても後から錆が出そうという感じです。

一応、水洗いして、ワックスシートで拭き上げて油は差していますが、フロントがサスペンションありなので、サスの中に入った水とヘッドまわり、ケーブル内に染みこんだ海水はどうにもならないと思います。自転車メンテナンスの本にも「自転車ごと海へ落ちた場合はどうすればいいか?」なんて状況に対する解答は載っていません。


パープルがノーマル。シャイニーオレンジがGPS付きです。仮に海に落ちたりすることを考えると、目立つ色が良いでしょう。

補色 - Google 検索
自然の中で使うなら、自然にある色の補色がベストです。

Thursday, July 28, 2011

だが、ロード乗りは死滅していなかった!

‪阿武隈川サイクリングロードを自転車で走ってみた‬‏ - YouTube
ありし日。

‪CR北斗の拳・199X年演出‬‏ - YouTube
演出。


【うつくしま】福島の自転車乗り【フルーツ王国】
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/bicycle/1295535455/l50
1 名前: ツール・ド・名無しさん 投稿日: 2011/01/20(木) 23:57:35 ID:hXG7zCKC
桃が名産。福島の自転車海苔のスレ
前のが落ちたので立ててみた。

69 名前: こすりつけ最高 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 ◆69Get00o1. 投稿日: 2011/03/02(水) 21:31:39.62 ID:wqxjKxKS
 フッ… l!
  |l| i|li
  ハ,,ハ ,      __ _   ニ_ハ,,ハ
 l( ゚ω゚ ) :l. __ ̄ ̄ ̄    / ゚ω゚ )
  !i   ;li    ̄ ̄ ̄    キ     三
  i!| |i      ̄ ̄  ̄  =`'ー-三‐ ―

              /  ;  / ;  ;       ハ,,ハ   
          ;  ,ハ,,ハ/  / ヒュンッ       ( ゚ω゚ )  イヤラシイ番号GET!!!
            / ゚ω゚ )/            /    \
            |  /  i/         ((⊂  )   ノ\つ))
           //ー--/´             (_⌒ヽ
         : /                   ヽ ヘ }
         /  /;            ε≡Ξ ノノ `J
    ニ ハ,,ハ,_
    / ゚ω゚ `ヽ  ニ≡            ; .: ダッ
    キ    三    三          人/!  ,  ;
   =`'ー-三‐     ―_____从ノ  レ,
70 名前: ツール・ド・名無しさん [sage] 投稿日: 2011/03/13(日) 00:47:52.84 ID:???
おまえら大丈夫だったか?
71 名前: ツール・ド・名無しさん [sage] 投稿日: 2011/03/13(日) 02:24:38.12 ID:???
もう昨日になるけどロード乗ってる人見かけた
無理すぎる。

色々あったけど、なんだか平常運転っぽくなってきています。リアル人間讃歌か。

小松左京、レイ・ハラカミ

小松左京 - Google 検索
レイ・ハラカミ - Google 検索
レイ・ハラカミ、7月27日に脳出血のため急逝 - ニュース - TOWER RECORDS ONLINE
‪(HD) 夜のゆりかもめ(新橋→豊洲) 01‬‏ - YouTube
MUSIC ---- Bioscape / Rei Harakami .Dessert / Rei Harakami
早すぎる。

Wednesday, July 27, 2011

かし原 塩羊かんの10個入りとセフコサンのスポーツドリンクパウダーを購入を購入

お土産をくばるついでに買い物に行ってきました。食事は、資さん(すけさん)うどんの隠れた名品らしい、焼きうどんを試してみる事に。見た瞬間に普通の焼きうどんと違うと分かったのは、中に天かすが含まれていることです。食べると、具材の肉がしっかりしていて、さらに、天かすがうどんの柔らかさに対してアクセントになっています。これは評判を取るのもうなずけるといった感じ。

ついでに、アメリカ産を強調していた牛丼ミニも食べてみました。キャンペーン価格で260円で、おそらく、肉うどんの肉であろうその味付けは濃い口で、はるか昔の吉野屋を思い浮かべてしまいます。肉は固めでしたが、260円で文句を言っていてはバチがあたります。

本命の買い物とか。すべて自転車用の補給食です。とかいいつつ、おやつに食べてしまっていたりして。ハマダコンフェクトのBALANCE POWERは、パチ系のカロリーメイトの中では群を抜いて食べやすいです。そして、安い。一袋に、12本入っています。1本が50kcalで、2本ずつ小分けした袋に入ったものが、6袋でワンセットです。近場のドラッグストアで158円なので、コストパフォーマンスも良い感じ。

スポーツドリンク - Wikipedia
スポーツドリンク パウダー - Google 検索
スポーツドリンクの粉末は、ポカリスエットの1リットル袋の5個入りが、だいたい398円で入手できます。それ以上にお得なものとなると、なかなかありません。カロリーオフ系のものだと、SAVASも購入していますが、これは自転車のロングライドには、あんまり向いていないかなという感じ。つうか、カロリーが必要なのに、カロリーオフドリンクというのは、そもそもの目的が違います。SAVASは甘味料にネオテームというのも、甘さが後を引いてしまいます。

で、カロリーオフでない1リットル用のスポーツドリンクパウダーが、一袋57円で売っていました。プライベートブランド製品でもないようです。メーカーは、セフコサン株式会社。一袋185kcalなので、自転車の場合、一時間に一リットル飲むぐらいでちょうどよさそうです。別に購入していた普通の味のものは、試しに飲んでみましたが、甘味料の不自然な甘さを感じることはありませんでした。カロリーオフでないものの利点です。

レモン味の方も試してみたい。普通の味とレモン味と言えば、トップバリューのスポーツドリンクパウダーも同じラインナップなので、関連があるのかもしれません。トップバリューのものは、レモン味はやけに酸っぱいらしいので、酸っぱかったら同じ製造もとなのかも。

かし原 塩羊かん - Google 検索
かし原の塩羊かんは、10個入りを二袋購入しました。一袋198円です。塩飴とは違い溶けるという心配が無く、塩飴よりは取り回しに気を遣わなくてよいのがポイントです。

リムテープ交換してリム打ちパンクが出る症状に襲われる

自転車ショップに行って、修理と装備を購入。スポークが折れて修理した前輪のリムテープ交換と、ツール缶とドリンクボトルの購入を行いました。断熱機構ありのドリンクボトルで、ぬるくなったポカリから解放されるかもしれません。750mlボトルなので、冬場は900mlペットボトルに戻るかも。

ボトルの他には、予備のリムテープをすすめられたので購入しました。あんまり必要になるものでもありませんが、ツール缶に入れるものがなくても寂しいのです。

などと油断していると、ホルダーにさっそくセットしたドリンクボトルのキャップ部分がショップからの帰りの走行中に消えていました。来た道をうろうろと探す羽目に。疲労が残っているのかぐだぐだの展開です。

写真もしゃっきりしません。まあ、これはもとからか。後になって振り返ると、ああ、道を入れればとか、せめてモードを切り替えるか、ISO感度をいじればなどと思いますが、その場ではなかなか閃きません。

写真は放置して、坂道を登って風景を見つつ帰ろうとすると、前輪からプシューという凄い音共に空気が漏れだします。パンクです。チューブを引きずり出して見ると、タイヤに釘などが刺さった後は無く、リム側に傷があります。


変えて貰ったばかりのリムテープの内側をさぐっていくと、パンンクの原因がありました。これはW-90の顕微鏡モードで撮影することができたという、撮影モード変更がうまくいった成功例です。

後輪でも同じ症状が出ていたので、後輪と同じくリムテープを二重にすれば-、でも普段リムテープ持ち歩かないざんすしー、って、ああ、リムテープを、たまたま奨められて購入していたので手持ちがあったのでした。

空と花を見ながらパンク修理を完了させます。リムテープを二重にした後は、不安が消えます。DEFYの標準装備ホイールがごの程度のグレードのものかは分かりませんが、アジアの鉄下駄の異名を取ったスピンフォースよりはいいらしいとは聞きます。

リム打ちが原則としてなくなる国内もののホイールは、アルテグラホイールになります。前後で約4万円。果たして、アルテグラホイールを購入するべきなのか? ただ、購入すると、ナビ購入資金がなくなります。どうしたものやら。

Sunday, July 24, 2011

ラピュタの道 自転車で行くなら下から登りましょう

ranobe.com: 熊本城からミルクロードを経てラピュタの道
続きです。

霞のためか見晴らしはよくありませんが、そっちの方が「らしい」かなと思います。

傾いた陽の光を受けて、積乱雲の丈夫が輝きます。

達成感と開放感と疲労で、自転車をクランク側を下にして倒しても気がつきません。写真を撮影してから、ああ、草がクランクにー、と気がつく始末。

ほんとに飛び城が見えても驚きません。いや、驚くかな。理解を超えているので、両手を振って挨拶するかな。城は飛んでいませんが、意識は飛びかけていました。

白は飛んでいました。

ラピュタの道に咲く花。名前を知りません。知らないことばかりです。

パノラマ写真です。うーん、もう少しなんとかしたかった。

阿蘇 パノラマ写真 - Google 画像検索
ラピュタの道 パノラマ写真 - Google 画像検索
記憶の補完・改変がおこなえます。

ラピュタの道。

 遠くの雲が、少しだけ見まごう事を期待して。

いつかはまた訪れて、今度はちゃんと登りたいものです。

積乱雲と下に広がる風景は、街中では決して見る事ができません。車かバイクを使えばなら、簡単に見られるのでおすすめです。

空気遠近法のお手本か。

ちょっとだけ下ろうかと考えましたが、下の道からランクルがかなりの勢いで走ってきて、下りで速度が乗っていたら対向車と即衝突で即飛び阿蘇の大地に溶けていくコースになるので来た道を戻ることにしました。

ちょっとだけ下ったの図。この写真を撮影しているときに、ランクルが大爆走してきてくれたのです。

来た道にもどって、背中ポッケに残っていた、かし原の塩ようかんを、ラピュタの入り口のお地蔵さんに一個お供えして帰路につきます。

ミルクロード入り口付近までもどってきて、夕焼けと自販機。自販機とゴミ箱もひとりではないという、単独行の自分にとっては痺れる景色です。夕焼けに泣く展開。そういえば、友人に子どもが生まれたとか。めでたい話です。

などと、いろいろなことを考えつつ、あとは熊本駅を目指すだけです。名残はおしいですが、日は昇り、日は沈むのです。というか、新幹線の便はある計算だったのですが、新幹線から先のローカル線に間に合うのかどうかという心配がありました。トラブルがあると、新幹線の料金でビジネスホテルか民宿にでも泊まって、次の日早朝から自走で帰路制覇というハードコースです。

熊本駅。日はくれていましたが、なんとか新幹線にもローカル線にも間に合いそうです。
走行距離は210キロを超えていました。色々と厳しかった行程でしたが、疲労と共に体に染み込む達成感があります。道が分からないってのが、クリティカルにズイマーでした。

前輪を外すタイプなので場所を取ります。それは分かっていたので、新幹線は指定席を利用することにします。車両最後尾か最前列であれば、輪行袋を置くスペースがあるのです。でも、ちょっとあれかなという感じ。乗り込んだ指定席の車両には、自分を入れて2名しかのっていません。自由席は、ぼちぼち埋まっていました。原因を調べると、やはり代金が問題のようです。

急いでいたので、クレジットカードで何も考えずに支払ってサインしたのですが、車内で5000円を越えている支払いチケットを見て、思わずうめく事になります。

めげる気持ちを必要経費だったんだと納得させて、気分を変えようと飲み物が売っているところを探します。しかし、連結した車両の前後には自販機などがありませんでした。こみ上げてくる喉の渇きを潤すために、新幹線の短い停車時間中に、ダッシュで外に出て自販機で飲み物を買うという最後のトレーニングを行いました。元気が残っていたんですね。

そして、オチとして、ローカル線で降りる駅を一駅ほど間違えて、家の近くまで輪行するつもりが、折り間違えた駅から自走して帰るという、とほほな結末がつきました。

いや、結末だけでなく、振り返ると、道中は最初から最後までとほほってな感じです。

結局、最後の自走が速度が出せず、帰り着いたのは23時ちょっと前でした。走行距離はサイコンだと217kmでしたが、一部区間で、サイコン用のマグネットがずれて無反応になっていたので、たぶん、220km行くか行かないかという予想です。


次の輪行に挑む際は、遠くの知らない場所に行って、知らない場所を走ることになるでしょう。自転車用ナビを購入しなくてはならないと身に沁みました。たぶん、NV-U37を買うことになるでしょう。カラーによっては、3万円割れになるタイミングがあります。というか、もう、道が分からないはやめよう。やめたい。

熊本城からミルクロードを経てラピュタの道

ranobe.com: ガンパレード・マーチ!  ということで熊本城まで低速自走幻想編
続きです。

サイクルベースアサヒの熊本店? で、輪行バッグを購入。度重なる後輪パンクで、後輪を外す技を身に付けていたので(ディレイラーは直置きしてたけど)、前後輪を外して入れるタイプを買おうと思います。で、店にはいるなり「たのもう、輪行バッグとエンド金具を所望じゃ」と、熊本城の影響下で時代劇モードになっていたので脳内でささやきます。脳内か。が、「すいません、輪行バッグとエンド金具を下さい」と声に出して尋ねると、「えーと、輪行袋は売ってますけど、エンド金具は欠品してまーす」という分かりやすい答えが! じゃ、じゃあ、後輪外したらディレイラー直置きもしくは天地倒立でサイコンとかライト外すの、ちょう面倒コースかッッッ!

輪行袋コーナーにはバッグは置いていますが、エンド金具はありません。ほんとになかった。バッグにはエンド金具がセットのタイプもあるのですが、店頭在庫のものにはエンド金具がセットになっているものはありませんでした。悩んだ末に、前輪だけ外すタイプのバッグを購入。
マルト(MARUTO) 輪行袋・日本製<ツアーバッグSONOMA210>(ブラック) YD-20を買いましたが、後から使った際に、やけに丈夫であることが分かって助かりました。ドリンクホルダーに詰め込むタイプでなかったのが、かえって良かったです。サドル後部に輪行バッグで、いままでサドル下に付けていたツール用のバッグは、ドリンクホルダーにセットするツール缶にしようと思います。ツール缶だと、エンド金具もさくっとはいるものがあります。怪我の功名か。


実は、いくつかの機材的な不安要素は残っていましたが、積乱雲に引っ張られて、阿蘇を目指す気合いがでてていました。それに、最悪、走行不能になっても、すでに輪行袋は持っているのですから。未踏の熊本・阿蘇の道を爆走です。

大分までの距離が出ています。気合いと脚があれば、ミルクロード~やまなみハイウェイのコンボが可能というわけです。ちょっと遠慮したい。

やまなみハイウェイ - Google 検索
やまなみハイウェイ - Google 画像検索
クライマーのいうことを信用しちゃなんねえだよ。坂道に喜ぶドM体質。いま分かりやすい例だと、週刊少年チャンピオンの、弱虫ペダルの主人公と、そのクライマーのライバルが正に坂道で笑う変態紳士です。

道の駅 大津を過ぎてすぐに、ミルクロード入り口。が、ここで問題発生。ミルクロード入り口からラピュタの道へ行く道が分からない。ラピュタの道への道探しという愚かな事態になったのです。ラピュタみえねー。

ラピュタの道は、国道と国道をつなぐ農道で、登りと下りがあります。フラットペダルでドノーマルのホイールで、すでに100マイル(160km)を走ってきています。できれば、ロードコンディションが悪いと分かっているラピュタの道を登りで体験するのは避けたい。上から景色を眺めるにとどめたい――

振り返れば、振り返れば、この判断が間違いだったのです。

この場所に到着するまでに、残っていた体力を大幅に削ることになりました。

道の駅 大津の地図 -NAVITIME
だいたいの道程がわかります。狩尾端辺牧場の手前の下りの道が、ラピュタの道です。携帯では検索できなかったので。「狩尾牧場」でNAVITIMEで検索してもでてこなかったのです。「狩尾端辺牧場」「狩尾 牧場」でないとダメ。そして、「距離が短い」「坂道が少ない」「坂道が多い」で検索をしなおしてもらうと、すべてが分かるのです。

「距離が短い」ニアイコール「坂道が多い」。ラピュタの道に自転車で行く場合は、ラピュタの道を登るを選択したほうが良いのです。ラピュタの道へ自転車で挑む場合は登りがよい。なぜかというと、内燃機関があり速度が出せる登りの車やバイクに対して、下りの自転車で正面から離合することもなく、安全なのです。坂道を登る走行距離もすくなくなるのです。それが分かっていなかった。

写真撮影のことも分かっていなかった。上と同じ場所での撮影です。やけに暗く映るので、フラッシュを炊いてみると、空がすべて白くなりました。なんていうんでしょうか、ケラレ?

白飛び - Google 検索
白飛びのようです。広い面積で白飛びということに。どうやって持っていったデジカメのW-90で、どのようにして露出適正にするのか? オートモードでダメな場合はどうすれば良いのか? 全ては謎に包まれています。自転車板だと、後輪を外してリアディレイラー直置きに等の自転車の扱い対してはツッコミが入って修正の機会はあります。ありがたい話です。

しかし、自転車板がゆえに、カメラの撮影に対しては広い心で受け入れて、ああしたほうがとか、こうしたほうが良いというのはあんまりないわけです。記録でなく記憶の心意気。

【匠のデジタル工房・玄人専科】 : 初級編:露出補正と白飛びについて
目の前に座るIさんのこの状況の一瞬を記憶に留めたいから・・
だから写真を写すのである。無理して作品にしようとするからしんどいのであって、あくまで自分が撮りたいから撮る。記憶を永遠に留めたいから写真を撮るのである。

この写真は別に売り物では無いから、私が、あるいは、この写真を差し上げるIさんが気に入ってくれれば良い。真のニーズはそこにしかない。商業写真としてのプロ写真家はクライアントのニーズやパブリシティとしての効果を常に考えければならないが、逆に言えばアマチュア写真家の醍醐味はあくまで自分の好みに自由に走れる事が最大のメリットである。
いい話です。

運命の分かれ道に到着します。

ここで十字路になっています。すでに日も落ちかけており、道を間違えば、時間も体力も残っておらずリカバリできません。それもまた一局なのですが、道を正しく選べば夕暮れに入りかけたラピュタの道に到達できる。

看板はあるけれど、いわゆる農道、しかも4t車以上進入不可で、落石のためだいたい通行不可のラピュタ道は乗っていません。

この看板を、ラピュタの道の往路で自転車で見ているなら、すでに貴方は道を間違っていたということです。ここからリカバリするには、東です。東に行って下からラピュタの道を登るのが正解です。写真の看板は、下側が北になっています。北に行けば、自分と同じ道で、上からラピュタの道を臨めます。しかし、貴方がクライマーでなければ、北(北西)へ行くの無謀です。ここまで坂を登って獲得標高でなく、実際の標高で900m越えをしていて、さらにトドメの蛇行する「10%」とか書かれている登りが待ち構えています。


さいわい、auの携帯電話はつながったので、あちこちに電話して、パソコンで道を検索してもらいました。ただ、その結果が、北上という厳しい道だったというオチがつきます。それでも、正しい道が分かったのと視界が開けて来たので、心が沸き立ちます。

かし原 塩羊かん 10本 - Google 検索
サプリメント・ボディーケア  かし原 塩羊かん  サイクルベース名無し:自転車レビューサイト
かし原の塩羊かんの10本入りの小分け袋が、まだ背中のポッケに残っていました。補給食の塩羊かんを複数個食べて最後の気合いを出します。


遠景に、風力発電の風車がまわっています。

草原を下る農道が見えます。「もしかして、あれがラピュタの道!?」と思いますが、二重の峠(ふたのとうげ)から見える、最初の2本ぐらいの農道は、ラピュタの道ではありません。車の進入もできずに、完全に進入禁止になっています。ボランティアで整備するのもしんどいでしょう。MTBだと少しは行けそうではありますが、下まで通っているかどうかわからず、さらに言うとトラブルになった時に、どうしようもありません。阿蘇の大地に還ることになるでしょう。あと、この辺は野焼きがあるので、その時に発見とかの最悪コースが想定されます。

振り返って写真撮影。

薄霧がかかっています。霞なのかもしれません。せっかく来たのに、見開けた場所で視界が悪ければガッカリです。けれど、ラピュタの道は快晴で見通しが良いときでなく、霞、雲が出ているときこそが最高の景色になるとの話です。その話が与太かどうかは分かりませんが、信じてペダルを回す力にします。もう、脚も売り切れ状態、さらに標高が1000m近くのところで運動を継続するなんてことは人生初でもあります。力に変えられるなら、なんでも縋るわけです。

サイスポ ラピュタの道 - Google 検索
とくに力になったのが、サイスポでラピュタの道の記事を書いた自転車ライターへの殺意でした。「野郎(女郎の場合も)! あの記事を書きやがったのはクライマーだな! ドM坂道に誘い込みやがって! こっ、こ(イカんでしょ自粛)」

尊敬する絵師・安田朗こと、あきまん先生も、カプコンデザインワークス
の中で「殺すパワーで厳しい局面を乗り越えた」というようなことを書かれていました。殺すだなんて、やばんですね。いけないことです。

殺伐とした心を、道ばたの花が癒してくれます。

うすく紅い花。食えたら食っていたでしょう。間違いなく。

景色はいいけれど、坂道です。ひたすらです。

牛が放牧されています。遠くを見渡せるところに来て、さらに遠くを見ても、牛の姿があります。

乳牛と確信が持てていたら、その場で牛乳を調達できるなーと考えていた写真。

遠景をズームしても牛。その奥にもたぶん牛。うしうしうし。うしと言えば、闇金かいいにくかってな具合いだよドラー。と、変わらない光景に対する怒りをペダルにぶつけます。

もしかしたら、登りが終り? そんな希望を抱きました。笑顔がこぼれます。そして、登り切ると、顔に縦線が引かれるエフェクトが。

しかし、道が正しければ、いつかは目的地にたどり着くのです。

検索した見たことのある風景が現れます。麓まで下る一応は舗装されている農道。あれこそが、ラピュタの道に違いありません。

反対側に間違って行くと大変なことになるなという風景。ただ、ここで土に還るってのもありかもと思わせる偉大さではあります。地元の人は大迷惑でしょうけど。牛も迷惑するに違いありません。うしめ~わく。

そして、たどり着きました。

ranobe.com: ラピュタの道 自転車で行くなら下から登りましょう
続きます。