Monday, August 11, 2008

達人なのかチームなのか、映画のあらすじな「のだった」

ライトノベルだと、あらすじというのには、あんまりお目に掛かることができません。レビューでもなく、感想でもなく、宣伝文でもなく、物語の全文が最初から最後まで簡潔にまとまった、「あらすじ」。需要もないので供給も無しです。

個人的には、ある一定のフォーマットにまとまったもの、さらに言えばデータベース化されたがあればいいのですが、とりあえずは、存在しません。企業内部ではあるのかもしれませんが、外部公開はされていません。

映画の場合は、あらすじが公開されているサイトがあります。レンタルDVDとかビデオとか、オンデマンドのサービスと提携して、いくつかのサイトで公開されていますが、大元は

キネマ旬報DB/ Walkerplus.com
キネマ旬報のDBです。

gooとかMSNの映画とかビデオもキネマ旬報との提携の模様です。数年以内に公開された作品は、宣伝として冒頭の紹介にとどまっていますが、数年を経過した作品は、物語のあらすじがすべて掲載されています。
キネマ旬報DB/ Walkerplus.com
ブルース・ブラザース- MSN ムービー
あらすじ ブルース・ブラザース - goo 映画
いずれも同じ、ブルース・ブラザースへのあらすじへのリンクですが、表示される細かい情報がちがいます。ネタバレ対策のあるgoo、問答無用だけど分かりやすいキネマ旬報とMSNってなところでしょうか。

で、あらすじの中身ですが、膨大な作品量から考えて、すべての作品を同じ人間が仕上げているとは思えません。しかし、文体や情報の詰め方から、同一人物の仕事を、ある程度まで絞り込むことが可能です。簡単に絞り込める中で、もっとも分かりやすいのが、あらすじの最後が「のだった」のえらい人です。

のだった
site:http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/ - Google 検索

※ストーリーの結末まで記載されていますので、ご注意ください

面白い作品や面白くない作品だったという理由か、気合いの入れ方の違いがあります。それでも、あらすじが、たくさん、ほんとにたくさん仕上げられています。「……(三点リーダー)」や「――(ダッシュ)」の使い方、直接話法を使わないこだわりとかで、中の人が違うだろうなー、あと、邦画と洋画で分かれているのかな、とも思いますが、最後が「のだった」の方はガチです。執念を感じます。

キネマ旬報DB/ Walkerplus.com
執念というか、もう、最後は決めているのかもしれません。名字が野田さんだったりするのかも。しないだろうけど。