底部はヘッドライトとテールライト用の端子で別れています。アースはボディアースですので、フルカーボンとか、樹脂製のパーツにライトかダイナモを取り付ける場合は、アース線を配線する必要があります。 「H12V5.5W」「T2.5V0.5W」のHはヘッドライトのH、TはテールライトのTを示しています。
端子接続は、むき出しの線を差し込むタイプでした。丸の中に出っ張っている四角の部分に線を入れます。丸の部分を下に押し下げると、出っ張りの四角の下側が露出して、そこには穴が開いています。すっと差し入れるだけです。この部分は、日本の一部のボトルダイナモよりマシな造りだったという。
端子の穴の向きも進行方向に対して水平であるため、なんとなく水平にしたというわけではなく、自転車を漕いで行く際に雨や風に遭遇することを想定して設計されていることが分かります。
12V6Wであることをそこかしこで訴えています。
ライト部分。メイン球の他にサブ球あり。発電量が多いときに自動的にサブが点灯するなどの機能はありません。ライト本体の切り替えスイッチで点灯を切り替えていきます。 メインのみ、メインプラスサブ、サブのみという感じ。下り坂とか、モーターサイクルで使う場合はオンにしておくと球切れしにくいし、ちょっと明るいでしょう。自分も試したのですが、12V6Wのボトルダイナモで試せませんで、6V3Wのハブダイナモで試したところ、メイン、サブの2灯同時点灯では、まともに光らせることができませんでした。
配線差し込みました。
シマノのE2端子ハブダイナモで使うために、ボディーアースする側にアース線を配線します。
で、実走ということになりました。時速25km超えあたりで、ぼんやり明るいレベルです。
気合いを入れてペダルを踏むと、あれ、これ、6V2.4Wのハロゲン球を寿命無視して光らせた時よりも少し暗いぐらいの明るさ? しかし、ライトは手持ちで無固定でしたので、カメラ撮影とあわせて、速度が維持できません。すぐに速度が落ちて、輝きも暗くなります。時速15kmぐらいだと、どうしようもない明るさです。ほんとに光ってるのか?
これ、やっぱり明るくないのか? などと、手持ちライトを自分に向けたのが大失敗でした。眩しくてのけぞります。低速でも、わりと輝いていたのです。リフレクターがかなり仕事をして光を拡散していた模様。二時間ぐらい経過していますが、まだ目がチカチカしています。
ガラス面も傷が入りまくっていて、そんなに精度が出ている拡散光でもありませんでした。上方向カットなどもありません。ですが、モーターサイクル用というのは伊達ではない輝きなのかもしれません。速度がでてさえいれば。
中華ボトルダイナモだと、ブリヂストンのVブレーキ用ライトマウンタに取り付けるのが面倒でした。オンオフの金具が日本の形式と違ったのです。
奥側のでっぱりを、前側に押し込むとボトルダイナモが倒れます。マウンタと干渉こそしていませんが、どうやってオンにするのかという問題が。オフにするのは、ボトルダイナモを手で外側に倒せばいいのですが、オンする際にボトルダイナモを手で倒そうとしてもびよーんと戻ってきました。
ボトルダイナモの配置も、最上段で無いとタイヤに接触させられませんで、なんとかかんとか取り付けたという感じです。
で、先にボトルダイナモだけをなんとか取り付けたら、アース線を接続しないといけないということが判明して、取付台座のボトルをゆるめると、また角度調整をする必要がでてくるためあきらめました。
結局、点灯は6V3Wのハブダイナモで試すことになり。正規の12Vは給電しないままの不完全レビューとなりました。
ダイナモライトマニアなら、3,000円以下で購入すれば、値段の割には楽しめるライトなのではないかと思います。届いて開けた時は全体のチープさにがっかりでも、ちょっとずつ面白くなってくる感じ。自分の場合は、寒いのに、造りをみて配線していたら、そのまま実走するぐらいには楽しかったです。適当にバッテリーから12Vかけて試さないでよかった。
なお、自分で配線できないなら買わないほうが良いです。
ダイナモのタイヤと接触する部分は溝切りしてあるだけです。これ、雨の時にスリップするんじゃあ……
比較として、同じ条件で撮影した(ISO感度別じゃねーか!)安心のHerrmans H-one S 配光画像。色温度が好きなので、欠点もありますが、クロスバイクではずっと使っています。
それとは別に、Herrmansから新しいダイナモ用ライトのH-BLACK PRO DYNAMOというのが出ることになって
公式資料を見ると、ルテックサイヨプレミアム(公式資料の欧州競合製品で80LUXのものと推定)と競合する感じですが、色温度が低いなら嬉しいところです、青白い光だといらないかなあ。