Wednesday, September 07, 2005

竹本泉のツンデレ百合世界ィィィィィ!

というわけで、さくらの境(きわ)1巻です。

掲載誌は、MFことメディアファクトリーの月刊コミック雑誌フラッパーです。以前の連載であるトランジスタにヴィーナスの後連載として、いったいどんな竹本泉の連載がはじまるのか、ぱらぱらとフラッパーを立ち読みしていました。が、第一話はキャラクター紹介に終始していたために、興味を失ってそのままになっていました。

で、よみきりもの 9巻が出た際に、「あー、単独だと送料無料にならんなー、てけてけマイハートと組み合わせてもダメだし、お、そういえば、さくらの境もあったなー」とカートに入れたのです。

さくらの境が届いてみて、すでに読んでいた第一話を見ているときは「むー、読み返してみると、なんてたるたるタルタルソースな話なんだ。そして猫。猫、猫、猫、ねこめーわく。詳しい状況説明は、一巻裏表紙にあるので、さくっと見ていただくとして。竹本泉がリアル系の猫生態を描くとき、それは作品のバランスが崩れている時ー」と、こいつは、ちょっとあれかなーと思っていました。とりあえず、変な話でもなかったし。

そのまま、緩やかでSFとか変な話抜きで日常がすすむのかなーと思っていたら、二話目を境に、物語は大きな展開を見せました。なんと、今流行のツンデレとかいう展開になったのです。しかも百合展開。百合でツンデレなのです。もしかすると、今回は、変な話でなく恋の話を目指しているのかもしれません。あるいは変な恋の話。あるいは、猫が十匹で十猫伝とか。なんにせよ、竹本泉では新展開というか新たな境地と感じました。まさにさくらの境地で、S(エス)の境地。ゆりの境でなくて、すこし奥ゆかしかったり、そうでもなかったり。