大元の記事。米国で退職設計プラン・確定拠出年金の401kや年金勘定のIRAを利用して100万ドルを貯めるには、毎月積立をどれくらいすれば良いかという記事です。
http://finance.yahoo.com/retirement/article/104258/How-to-Make-a-Million
らばQ : 泣きたくなるほど現実的な一億円を手に入れる方法
ていうか金利8%の年金ってなんだよ。401kすごすぎ。
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泣きたくなるほど現実的な一億円を手に入れる方法
8%複利とはまた剛毅ですが、上記には大きな誤解が含まれています。401kが何かを分かれば簡単に誤解は氷解します。また、日本で401kを利用したりしなかったりして、一億円を貯めるには、毎月どれぐらいのお金を積立なければ行けないのかも分かります。
で、大元の記事に戻って本文を読めばこうあります。
Contribute enough to your company 401(k) plan to capture your employer match. If you don't have a retirement plan at work, fund an IRA.
You'll be investing for 30 years or more, so you can afford to keep 100% of your account in stocks.
雇用者側の追加拠出を利用する。(401kを利用できない場合はIRAで)
100%株式で運用する(多くは投資信託で運用することになります)。
米国株式に投資した場合のここ200年ほどの長期リターンは、インフレ調整後で約7%ほどに収束するという研究結果があります。米国においては誰でも投資できるオープンエンド投資信託の代表である米国大型株式インデックスファンドVanguard 500 Index Fund Investor Shares (VFINX)では、インフレ調整前、税引き前の、ここ30年ほどのリターンは約12%です。401k、IRAを利用すれば、課税を最小限に抑えることが可能になるのもポイントです。
てなわけで、年利8%は国債とか債券でなく、401kを使って株式100%で運用した結果です。だまって安全確実に年利8%で年金ヒャッホイというわけではありません。
では、日本で一億円を実践することは可能なのか?
401kは日本版もあります。日本版401k。じゃあ、それを利用して積立れば、65歳までに一億円を貯められるかというと、それは25歳からであればなんとか可能です。なんで25歳からでないとダメかというと、日本版401kの拠出限度額が低く抑えられており、雇用者側の追加拠出・マッチングも無いためです。
企業型401kなら積立の限度額は大きくなりますが、ろくな投資信託が用意されていない場合がほとんどです。分かりやすい例外が日立グループで、これは日立グループ専用の運用会社が設立されており、極めて低コストの投資信託が用意されています。企業型で運用会社が大和証券の場合や中央三井信託、なにより、DIAMのDIAM外国株式インデックスファンド <DC年金>を利用できる場合は、超、恵まれている環境です。
401k - Wikipedia
[30代からの将来設計と401k]All About
いろいろありますが、個人で加入できる、長期ではもっともコストが安い、百五銀行での外国株式インデックスファンドを25歳から全力積立ならば一億は可能な計算です。特別法人税が解凍されると、ちょっとあやしくなりますけど。
日本版401kが利用できない場合は、利用できても、さらに積立たい場合は、現状では、外国株式インデックスファンドの全力積立が最善と考えます。MSCI ACWI ETFがくればそれが答えになります。MSCI ACWI VALUE ETFなどがくるならなお可。
投資一般
http://live27.2ch.net/market/
いまからなんとかしたい。下げ相場こそ積立開始のチャンスと判断した場合は、投資一般板に行くのが、今日から、いや、今からできる投資手段かと思います。とはいえ、いきなり相談スレ等に行っても「まずは、まともな本を一冊読め」という答えが返ってくるわけですけど。
まともな本の代表は、発端であるHow to Make a Millionにあわせて、ウォール街のランダム・ウォーカー 株式投資の不滅の真理をおぬぬめ。amazonだと1500円以上なので送料無料です。下げ相場は長そうなので、じっくり読むことが可能です。
この外国株式インデックスファンド積立は自分も日興の投信スーパーセンター実践しており、今日までに、なんとマイナス9万円の含み損を達成しています。あ、あれ?