Sunday, July 24, 2011

ガンパレード・マーチ!  ということで熊本城まで低速自走幻想編

ガンパレード・マーチ - Google 検索
ラピュタの道が本来の目的地でしたが、せっかくだから熊本城に立ち寄ろう。トラブルが起きたら熊本市内から引き上げればいいざんすしー。という軽い気持ちで熊本城へ自転車で向かいました。約100kmちょい。ほんとは朝の3時起床に失敗して、阿蘇までは行って帰ってくるのは無理だったので、まあ、熊本城に行くかという消極的な選択です。それでも、朝の4時45分には起床しました。でも、出発は、なんだかんだで5時30分ぐらい。

補給食とドリンクの選定、ライト装備の確認、気温が低かったので服装の選定に手間取りました。

それでも、熊本城までの往路は最初の50kmは順調でした。平均速度も時速27kmを越え、サイコン読みでも34~36kmが出ていたので、秘めたる目標へ挑戦する日も遠くないのかも? とか思っていたら

前輪のスポークがパキン! という甲高い音と共に折れました。時刻は朝の7時。長距離ライドのブルベなどに出る人だと予備のスポークを自転車に積んでいるのですが、自分はスポークの予備などは装備していません。

予備スポーク - Google 検索
基本、晴天のオンロードしか走らないので、事故以外でスポークが折れるなどとは、まったく考えていませんでした。

しかし、スポークが経年劣化するには早い時期です。DEFYに乗るようになって、一年経過しておらず、さらに走行距離で言えば一万キロ(というか、5千kmも)行っていません。な、なんで? と前輪を見ると、夜間、側面からのライト用の反射板を取り付ける部分に水が入って錆びていました。その錆から折れに至ったようです。一応、該当箇所にグリスはしていましたが、どうもグリスが落ちていたようです。

雨に降られて結果として雨天走行をした後にはワックスシートで車体とスポークを磨いていたのですが、よく考えると、反射板をずらしてまでは磨いていませんでした。そういえば、ちょっと前に峠を登った際に、わき水で濡れていた路面を勢いよく通って車輪が水濡れしていたなあとか、その峠の下りで時速60km越えして、前輪、後輪ともフルブレーキをかけて負荷をかけた、あ、横からの負荷が反射材取り付け部に応力集中していたのか……

折れたスポークを外して自走しようとしますが、前輪が振れてブレーキに干渉して走行が困難です。その時点で輪行バッグは持っておらず、引き上げようにも引き上げることができません。サイクルトレインなんてものが走っていればなんとかなったのかも、しかし、サイクルトレインなどは幻なのです。

‪ヘッドライトテールライト~中島みゆき‬‏ - YouTube
通勤や通学の人が走る道ばたで、ヘッドラーイト、テールラーイトが脳内で流れ始めます。

が、そこで大逆転。なんということでしょう、呆然として前を見ていた視界の中に、自転車屋さんの姿が!

もっとも、朝の7時から営業しているわけもなく、とりあえず自転車置き場に施錠してDEFYを置かせてもらって、さらに近隣を索敵して発見したジョイフルというファミレスで、モーニングセットを食べてきました。ハンバーグと目玉焼きのセットで、塩と醤油瓶がつくのがポイントです。塩分補給もかねて、たくさん塩を掛けて食べることにします。

モーニングセットにはドリンクバーは付いていました。でも、スープバーはついていません。それなのにスープを飲んでしまったりもしました。でも、店員さんに、「しょうがないっすネー、この一杯だけっすよ」とかいって、サービスしてもらってラッキー。

食べ終わって、一時間ぐらいした後、店の前で早朝黄昏を実践していると、店の人が犬を連れてやってきて、本来の営業開始の9時前に修理を開始してもらって、8時半ぐらいに修理を完了してもらえました。

スポーク交換の後、振れ取り機材でフレ取りをしてもらって、問題の無い状態になりました。輪行袋も買おうと思ったのですが、売っていないということなので購入を断念。

スポークは直ったとはいえ、いくつか不安も残ります。同じ状況にあっただろう、後輪のスポークは大丈夫か? 服装は暑さ向けに振ってきたけど、すでに気温が予想よりも上昇している気配がする。

帰るべきか、戻るべきか? 戻るにしても、自走なのか輪行袋をどこかで調達して輪行するのか?

携帯で検索して調べたところ、スポークを直してもらった店から1km少しの近くに、サイクルベースアサヒがあることが分かりました。サイクルベースアサヒなら輪行バッグは置いているそうです。しかし、開店まで一時間以上待たなくてはいけません。どうするべきか? 解答を求めて、像が見えていた成田山に向かいます。

成田山 - Google 検索
成田山のアミュレット - Google 検索
成田山のアミュレットを入手すれば、あるいは熊本まで? そう考えたのです。気温が上がっていたのは間違いありません。

が、十時前だったためか、まだ店とか護符とか祈祷とかはやってませんでした。自転車を抱えて階段を上る気力は無く、下の賽銭箱のあるところでお参りしてその場を離れました。

サイクルベースアサヒの確認。やはり、まだ開店していません。ここでさらに携帯で検索すると、熊本でもサイクルベースアサヒが店を出していることが分かります。時間は9時過ぎ、熊本までの距離は50kmそこそこ……行ける。

行ける。なんちゃないゼ!

景色も綺麗ダゼー! 空も晴れているゼー!

見えた、熊本までの距離、これで勝つる!

と、熊本行きを選択したのです。

はっきり行って、道中で、もっとも爽快な区間でした。水分補給は簡単で、少し上りでキツイと思った後には下りと平坦路、車からの追い抜きも厳しくなく、上昇していたと思っていた気温も、山から吹き降りてくる水分を含んだ風が、肌に当たって気化熱で熱を奪っていってくれて、むしろ、清々しい。

猪の罠の看板を見ては衝撃を受けたり。

来た道を振り返ると、積乱雲がわずかの間に大きくなっていたり。

ひときわ冷たい風を感じて、吹く風に向かうと綺麗な川が流れていたり。まあ、たいへんに爽快だったのです。

川面を見ると、写真では分かりませんが、偏光サングラスのおかげでさらに水の中を見ることができて、小さな魚が泳いでいることもわかります。そういえば、山女魚料理の看板も立っていたなあ、水が綺麗で山女魚もおいしいんだろうなあ、アングラーが川にいるんだろうなあ等、いろいろと考える余裕がありました。

お城みたいな建物も。おそらく民家です。

一山を越えると、鹿児島までの距離が出ている標識がありました。

山鹿、植木周辺です。

縦にも撮影。

植木だと白菜か西瓜かな? 黄色いので白菜? にしては枯れているような、なんだろう?

寄ってみましたが、何なのかよく分かりません。セルリ? そりゃ瀬高か。カツオ菜なわけもなし。うーん。わかりませんでした。

絆創膏はバンドエイドでなくリバテープ地域れす。

そうこうしているうちに、ちらっと見えました。熊本城。が、ガンパレード・マーチ!

城攻めの正道として、大手門からの侵入を企てようとしているの図。

お城。

熊本城駐輪場。バイクの他に、明らかに夜間走行も行うロングライド使用の自転車も駐輪されていました。HL-120も装備されていたに驚きました。本格的な夜間走行でも選択されるようになっていたのね。単3二本でワイドに照らせるのがいいのか、フラッシュ2灯設定だと、一日ぐらいもつのがいいのかもしれません。

加藤清正公祭りの前夜祭の準備が行われていました。



清正公バーガーってのはいったい。

引いての1枚。観光バスや車の列が途切れません。欧州系外国人観光客がいるのはわかるのですが、案内看板には英語・中国語の他にハングル文字での解説もありました。為替は抜きにして、加藤清正公の居城に観光に来るんでしょうかなどという疑問が沸きます。日本人もエノラゲイ観光とかそんなん?

登ってみたい。けど、入城料と、あと自転車を止めてどこかに行く気合いがありませんでした。先に見た、ライト装備しまくりのロングライドの人は気合いがあるなあ。

熊本城下には忍者が! しかもミニペロタクシーに乗り込む勢いです。忍んでいません。お約束。

オランダ揚げだそうですが、いったい、なにがオランダなのかは分からずじまいでした。

オランダ揚げ - Google 検索

かまぼこの天ぷら? 検索してもよく分からず。

加藤清正公像。かように、熊本城まではたいへんに順調でした。

この後、「ああ、熊本のサイクルベースアサヒで輪行袋を購入して、帰りは輪行すれば帰路の時間は考えなくていいから、これは、行けるか、ラピュタの道」と思って、ラピュタの道へ向かったのが、間違いのもとだったのです――

ranobe.com: 熊本城からミルクロードを経てラピュタの道
続きます。