ということでした。空振り。まあ、そんなものでしょう。
近辺に自転車屋がないので、パンクでパッチやチューブを切らすと厳しいです。聞くと、チューブはたまたま家族が自転車乗りで分け与えてしまっていたとか。ドリンクボトルが2本体制でサドルバッグ無しだったので、普段はツール缶とドリンクなのかと思いましたが、携帯ポンプなどはサドルバッグ無しだとどうしているのかわかりませんでした。
スローパンクなら、迎えが来る場所まで自走できるかもしれないから、空気入れます? と、家から車に載せて持ってきた、TOPEAKのジョーブロー(ツインヘッドタイプ)を見せると、
「空気入れがあっても、アダプタがないんで・・・」
と謎解答があり。あれ、ロードバイク風だけど、英式チューブだったのかな、それにしてはタイヤ細いけど……と自転車を見てみると、ピナレロの、どうみても仏式の700Cタイプでした。シートステイがカーボンでコンポは触覚ありのティアグラで、たぶん9速。9速ティアグラってことは、けっこう前の車種です。さらに、サドルはしっかり乗っている感じで経年劣化しています。
それ(ジョーブローのツインヘッド)は、仏式と米式対応ですよ。(実はうまく固定すると仏式側で英式バルブにもエア入れ可能)と伝えてみると、見たことがないヘッドタイプの空気入れですという反応が
雲 行 き が あ や し く なってまいりました。
よくみると、ロードバイクは9速ティアグラなので、けっこう使い込まれていそうな感じの割に、乗っている本人は日焼けもあまりしていません。ヘルメット、グローブ、サイクルジャージなどは一通り揃っていますが、見た目あたらしそうな感じです。遠くから見たらヒルクライマー風の細身の乗り手でしたが、近くでみると、ただ痩せているような感じです。家族に自転車乗りがいて、ロードバイクを譲ってもらったのだろうか? 後になってそれらしい答えにたどり着きました。
このサイト経由で購入してくれた方がいた、E-Value 荷締ベルト 25MMX4M 2PCSを、自分も購入していたものを持ってきており、自走不可であれば最寄りのショップか駅あたりまでトランポするかと思っていました。が、運悪く手持ちのミノウラバーゴが見つからなかったので、サドル側を下にして固定すればいいかなと、ダンボールと荷締めベルトを持ってきていたのです。迎えの車も来るということと、カーボンステイのバイクを適当に固定してトランポする度胸はありませんでした。
ジョーブローツインヘッドタイプの使い方を伝えて、迎え車両がくる近場までは走行できるぐらいにエアが入ったので、あとはすることも無いし、伝えることもその場では考えつかなかったので引き上げました。薄々は「迎えの家族と、使用している車のタイプ次第では、ただのパンクから、自走不可能状態までは簡単にステータス悪化するんだよなあ」と気がついてはいたんですが、その場では言語化できなかったのです。今後の検討課題としたい。
ロードバイクはけっこうな大きさで汚れもあるため、車載する際には養生の上、タイヤを外したり、車内に固定する必要があります。輪行袋に入れて、倒れないようにローブなどで固定するのが間違いありません。後輪を外したり、広い車を使っても横にして置く場合はエンド固定金具とディレイラーハンガーの保護が必須になります。とくに、自転車に関して家族の方が知らない場合は、他のパーツに比して、わざと曲がりやすく作られているディレイラーハンガーちゃんが大ピンチになります。あとは、カーボンのシートステイに限らず、カーボンフレームを適当に固定すると車内の金具などで表面塗装がカリっと剥げたりもするわけです。強度的にその時は大丈夫でも、表面塗装がはがれた箇所は劣化の進行がほかよりも早くなるので、フレーム全体のバランスが狂いやすくなってきます。
などと思い至ったのは、帰宅してしばらくしてからだったので、すべてが後の祭りです。