http://www.ranobe.com/2017/03/herrmans-h-black-pro-dynamo_10.html
続きになります。先に結論を書くとまさかの、
Herrmans H-BLACK PRO DYNAMO
Conclusion: not recommended.
あとは自転車ライトのえらい人・オランダのおっさんさんのレビューを待ちたいところです。
なにぶん、Herrmans H-one Sよりも明るかったのでクロスバイクのメインライトにすっか! ということになって、深夜営業のスーパーへ買い物に行くという使い方をして実走投入とあいなりました。
問題点が軽やかに現れます。ライダーに対しての眩惑対策がなされていないことが判明しました。なんと、サイドスリットも眩しい。うそーん。取り付け場所と角度、自転車のハンドルに取り付けている装備によっては、眩惑は軽減されるか無問題になるとは思います。ただ、自分の環境ではダメでした。
うーん、かなりの煌めき。
横から。被視認性はグッドです。停止時にも点灯します。まわりから目立って安心。そして、停車時点灯。これがまた、スーパーの駐輪場で問題になったという。Herrmans H-one Sでも停止時点灯機能はあったので、駐輪場でも2個のLEDが点灯していました。が、砲弾型LEDだったのと、サイドから被視認性が低かったので目立たなかったのです。
H BLACKPROに換装して夜のスーパーに到着。そこで駐輪して、「あっ」と気がついたのは、停止時にも煌々とプロジェクター部分とサイドスリットが輝いていることです。かなり目立っていました。
もっとも、H-BLACK PRO DYNAMOは、ライト後部がひねるタイプのスイッチになっていて捻れば消灯することはできます。テールランプはB&Mのもので停止時点灯機能がありますが、スイッチでオフにできます。テールライトとあわせて消灯する癖をつければいいかというと、クロスバイクゆえの問題点が出てきます。これは写真とあわせて後述します。
明るくていいなあ。いや、明るさは素晴らしいです。走っていて楽しかった。
しかし、角度をあわせて遠方を照らすべく水平近くに設定していると問題点がでてきました。
虹。rainbow ! いや、気にならない人は気にならないと思いますが、路面にずっと虹がかかるのです……写真では映りきれていませんが、実際はもっとくっきりしていて、月明かりの晩でこの状態ですので、闇夜だとさらに虹くっきりのはずです。凶兆か! もしくは、フィンランドジョーク。
いやー、これ、ロングライドで疲れて視線が近場にくるようになると、あきらかに幻覚をみるフラグですわー
そして、スーパーの駐輪場で分かったスイッチ入り切りの問題点。自分のクロスバイクへの取り付け方だと、シフトケーブルやブレーキケーブルと干渉してスイッチの入り切りがしにくいということです。最近のロードバイクだとケーブルは内蔵かハンドルに這わせているので問題は出てこないと思います。
普通にキャリパーブレーキと共締めにして、前方に突き出すスタイルの取り付け方だと大丈夫と思います。
しかし、前方突き出し方の取り付けだと、接触だとか転倒に弱くなるのです。ライトの固定部も振動を拾いやすくなるので、悪路走行が多いと上下に首振りをしやすくなります。対策として固定のネジを締め上げると、さらに接触や転倒時にバッキリ行く可能性があがるという。
スイッチの精度はしっかりしていました。簡単にひねって入り切りできます。キャリパー共締めの場合に捻りで入り切り……
H-one Sは背面に上下スイッチです。LUXOS BやUも背面にプッシュスイッチで、「ああ、キャリパー共締めに捻りで入り切りだと、左右にズレる原因だもんなあ。カットラインが左右に傾くのと、上下に首振りなら、左右に傾くのが不味いよなあ。ライトもちまちま改良が進んでるだなあ」と思っていたら、むしろ後退していたという。
路面に虹がかかることとあわせて、H BLACK PROの紹介動画を見ていて気がついたのですが……
左側の欠けと思っていたのは、設計上回避できなかった、もしくは、わざと欠けを出しているのではないかという結論に達しました。
右側通行、道路右側に自転車レーンがある国で対向車が眩しくないように欠けを作っているのかもしれません。
同じ進行方向で追い抜いていく自動車が左ハンドルなら、追い抜き車への眩惑対策かもしれません。ざんねんながら、日本では機能しないのです。
というわけで、クロスバイクのメインライトはH-one Sに戻すことにしました。右側通行の国だと分かりませんが、再びまとめると
Conclusion: not recommended.
なお、色温度が低かったら全ての問題を飲み込んで装備しつづけていた模様。うーん、バイアスかかりまくりぃ!