製造はパナソニックサイクルテック株式会社製です。
無くしがちな取付図の写真撮影。三角形の上辺を地面と水平にするのかと思っていたら、フロント面を地面と垂直にするような説明です。配光の様子が見えないため、まずは少し先の地面を照らすように設置します。
先に比較用として、ママチャリに装備している丸善のMLI-1ALの写真を撮影しました。MLI-1ALはJ1端子のものでは、もっともレベルが高いところでバランスのとれているハブダイナモ用ライトです。色温度も低めで、ほかのLEDライトと比較して霧や雨にも適しています。
MLI-1ALを外して、SKL129SKへ付け替えます。
SKL129SKの配光です。 同じ道で、だいだい同じ所にもっとも明るい部分がくるようにしています。
おそらく、スポットで最も明るい部分が8000カンデラなんだろうなということがわかります。ただ、そのもっとも明るい部分は大変に狭い範囲でしかありません。
SKL129SKは自転車の右側に取り付ける形状です。普通にライトを取り付ければ、配光がタイヤに遮られる部分が出てきます。
「どうせタイヤに遮られるなら~~」と割りきって、もっとも明るいスポット部分の照射幅を、タイヤに隠れない範囲にあわせたと考えることもできます。写真でも見事に最も明るい部分とその次に明るい周辺光がタイヤを避けています。これにはちょっとだけ唸らされました。MLI-1ALは配光の広がりはありますが、カゴ下設置もできるためか、タイヤに隠れる配光についての考慮はなさそうでした。
SKL129SKのスポットで明るい配光は、明るい街灯のある歩道走行に適しています。歩行者の後ろから走行して抜きにかかるとき、自転車がどう動くのかが歩行者に分かるわけです。
http://www.youtube.com/watch?v=dCKgtdVTsf0
歩道でブレイズライト風の働きになると。薄く広くの配光だとこうは行きません。MLI-1ALもそうですが、LUXOS UやIQサイヨプレミアムでも極端に明るい部分がないため、明るい街中では逆に周辺へのアピールが弱くなるという。
露光穴はありませんが、サイドからの視認性はあります。突き出している部分の角度的に、斜め後ろ60度ぐらいからでも光っていることが分かるのではないかと思います。
SKL129SKの本体は大きめです。左がMLI-1AL、右がSKL129SK。
SKL129skは、LUXOS Uと変わらないぐらいの大きさです。
チップ。フロント面のどまんなかに製作時にできたであろうポッチあり。スポットを微妙にいびつにしています。
ついでに撮影したMLI-1ALのフロント面。チップも黄色がかっています。
SKL129SKをシマノのスポーツハブダイナモに接続して、6V3Wをかけてみました。かなり明るいです。周辺の広がりはありませんが、ロードバイクでも使えるレベルではありました。ただ、明るくて眩惑対策がなされていないので、水平方向をむけるのは厳しいです。
真下を照らすと、SKL129SKも色温度が少し低くされており、完全なクールホワイトではないことがわかります。しかし、スポットがはっきりです。周辺光との差が大きいため、向き不向きがはっきりしています。
参考画像として、LUXOS Uの低速走行時。同じ日、だいたい同じ時間ですが、月にかかった雲のせいで、同じ周囲の明るさではありません。
H one s。
思うに、自転車で「最高のライト」というのは存在せず、各自の走行状況に対して「最適なライト」を求めるのがよいのではないかと。
SKL129SKは、J1端子であり、スポットの明るさが強いことから、自転車の右サイドに配置して、5~10mぐらいの先の路面にもっとも明るい部分がくるようにして使うようにするのが良いのではないかと思います。街灯のある街中でも、路面に自分の行く先を示すことができる。
左右にあまり曲がる必要がない、道を知っている暗い田舎道で水平近くにむけて障害物や野生生物がいるかどうかを知るために使う。8000カンデラのせまいスポット部分を有効に使う状況があればおすすめです。
自転車に最初から装備されていれば、変更する必要性を感じないライトであることは間違いありません。
いま装備しているJ1端子のハブダイナモ用ライトが暗いということであれば、個人的には
まず、MLI-1ALがおすすめです。J2端子の置き換えであれば、
J2端子になったMLD-3ALがおすすめです。MLD-3ALは、同じ型番のJ1端子旧型をつかむ可能性があるので、そこは要注意。