Wednesday, November 30, 2005

雄牛と熊と欲豚と その22 セレクトファンドがノーロード

マネックス・ビーンズ証券(もうすぐ、マネックス証券に社名変更)で、セレクトファンドの手数料無料キャンペーンをやるそうです。通常なら販売会社が収得する、投資信託の販売手数料がゼロになるキャンペーンのようです。既に、手数料1.57%の投資信託を買っている身としては「お金返して!」というキャンペーンなんですが、すでに資料を申し込まれ手元に資料がある人にお勧めです。

ただ、マネックス・ビーンズ証券の広告を貼って販売の片棒を担いでいる身ではありますが、今から申し込んで投資信託を駆け込みで買うのはお勧めできません。特に外国株式、外国債券のファンド。今は円安に振れていますが、年明け以降、円高に振れる要素が盛りだくさんです。為替差損をかぶる可能性があります。為替差損を株の値上がりで打ち消せればいいんですけど。

日本株式のインデックスファンドでも、今から資料を請求して、資料が届くのがおそらく2~3週間後で、金銭を振り込む手間を考えると、年内に買えるかどうかと言ったところです。日本株式・債券のアクティブファンドは、最初から手を出すべきではありません。年明けて春先までに円高に振れていくと、輸出関連企業の株が売り倒されるおそれがあります。一度に買うのでなく、ドルコストで買う準備をしておくために、とりあえず資料請求ってのはいいかもしれません。

つうか、そもそも、セレクトファンドの中でも買う側に有利な投資信託は少数で、その有利な投資信託は、最初から手数料無料のノーロードだったりするあたりが、このキャンペーンの落とし穴ってところでしょうか。手数料無料でノーロードにした場合のマネックス側の儲けは、信託報酬の中の販売会社の取り分です。今回のキャンペーンで手数料は無料になっても、信託報酬は無料にはなりません。最初からノーロードの投資信託は信託報酬が低めなので、急ぐ必要はないでしょう。他には、銀行で投資信託、とくにグローバル・ソブリン・オープンや毎月分配型を買っている、買わされている若い方には、脱出のいい機会かもしれません。

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