ranobe.com: 熊本城からミルクロードを経てラピュタの道
続きです。
霞のためか見晴らしはよくありませんが、そっちの方が「らしい」かなと思います。
傾いた陽の光を受けて、積乱雲の丈夫が輝きます。
達成感と開放感と疲労で、自転車をクランク側を下にして倒しても気がつきません。写真を撮影してから、ああ、草がクランクにー、と気がつく始末。
ほんとに飛び城が見えても驚きません。いや、驚くかな。理解を超えているので、両手を振って挨拶するかな。城は飛んでいませんが、意識は飛びかけていました。
白は飛んでいました。
ラピュタの道に咲く花。名前を知りません。知らないことばかりです。
パノラマ写真です。うーん、もう少しなんとかしたかった。
阿蘇 パノラマ写真 - Google 画像検索
ラピュタの道 パノラマ写真 - Google 画像検索
記憶の補完・改変がおこなえます。
ラピュタの道。
遠くの雲が、少しだけ見まごう事を期待して。
いつかはまた訪れて、今度はちゃんと登りたいものです。
積乱雲と下に広がる風景は、街中では決して見る事ができません。車かバイクを使えばなら、簡単に見られるのでおすすめです。
空気遠近法のお手本か。
ちょっとだけ下ろうかと考えましたが、下の道からランクルがかなりの勢いで走ってきて、下りで速度が乗っていたら対向車と即衝突で即飛び阿蘇の大地に溶けていくコースになるので来た道を戻ることにしました。
ちょっとだけ下ったの図。この写真を撮影しているときに、ランクルが大爆走してきてくれたのです。
来た道にもどって、背中ポッケに残っていた、かし原の塩ようかんを、ラピュタの入り口のお地蔵さんに一個お供えして帰路につきます。
ミルクロード入り口付近までもどってきて、夕焼けと自販機。自販機とゴミ箱もひとりではないという、単独行の自分にとっては痺れる景色です。夕焼けに泣く展開。そういえば、友人に子どもが生まれたとか。めでたい話です。
などと、いろいろなことを考えつつ、あとは熊本駅を目指すだけです。名残はおしいですが、日は昇り、日は沈むのです。というか、新幹線の便はある計算だったのですが、新幹線から先のローカル線に間に合うのかどうかという心配がありました。トラブルがあると、新幹線の料金でビジネスホテルか民宿にでも泊まって、次の日早朝から自走で帰路制覇というハードコースです。
熊本駅。日はくれていましたが、なんとか新幹線にもローカル線にも間に合いそうです。
走行距離は210キロを超えていました。色々と厳しかった行程でしたが、疲労と共に体に染み込む達成感があります。道が分からないってのが、クリティカルにズイマーでした。
前輪を外すタイプなので場所を取ります。それは分かっていたので、新幹線は指定席を利用することにします。車両最後尾か最前列であれば、輪行袋を置くスペースがあるのです。でも、ちょっとあれかなという感じ。乗り込んだ指定席の車両には、自分を入れて2名しかのっていません。自由席は、ぼちぼち埋まっていました。原因を調べると、やはり代金が問題のようです。
急いでいたので、クレジットカードで何も考えずに支払ってサインしたのですが、車内で5000円を越えている支払いチケットを見て、思わずうめく事になります。
めげる気持ちを必要経費だったんだと納得させて、気分を変えようと飲み物が売っているところを探します。しかし、連結した車両の前後には自販機などがありませんでした。こみ上げてくる喉の渇きを潤すために、新幹線の短い停車時間中に、ダッシュで外に出て自販機で飲み物を買うという最後のトレーニングを行いました。元気が残っていたんですね。
そして、オチとして、ローカル線で降りる駅を一駅ほど間違えて、家の近くまで輪行するつもりが、折り間違えた駅から自走して帰るという、とほほな結末がつきました。
いや、結末だけでなく、振り返ると、道中は最初から最後までとほほってな感じです。
結局、最後の自走が速度が出せず、帰り着いたのは23時ちょっと前でした。走行距離はサイコンだと217kmでしたが、一部区間で、サイコン用のマグネットがずれて無反応になっていたので、たぶん、220km行くか行かないかという予想です。
次の輪行に挑む際は、遠くの知らない場所に行って、知らない場所を走ることになるでしょう。自転車用ナビを購入しなくてはならないと身に沁みました。たぶん、NV-U37を買うことになるでしょう。カラーによっては、3万円割れになるタイミングがあります。というか、もう、道が分からないはやめよう。やめたい。