Friday, July 28, 2017

HL-HUB150Nは明るいライトだけど、たぶん大迷惑ライト 

尾道まで行く時に自転車ショップに寄ると「HL-HUB150Nが発注可能になったよ」と言われたので注文しました。数日目に届いていたのですが、暑くてやる気がでずに試すのが今日になりました。

手前はパナソニックの足も灯です。縦は同じぐらいです。横幅はHL-HUB150Nがスリム。

http://www.cateye.com/jp/products/detail/HL-HUB150N/
OPTICUBEテクノロジーと超高輝度LEDにより、約3,500カンデラの明るさを実現
サイトには約120ルーメンと書いてあります。たぶん、時速15km時の話だと思うんですが、手持ちのライトLEDLENSER-P6.2(約200ルーメン)と比較して考えると最大値の話かもしれません。

 お約束で、SKL095のダイナモに接続。前突き出しはライト本体に重量があるのと振動の影響を受けやすくなるのでおすすめできません。軽めの点灯テストならなんとかなるだけです。

SKL095はダイナモが本体! そのぐらいの勢いで活用できるライトです。
 明るさ比較。
上側 MLI-1ALのカゴ下タイプをSANYOのJ1端子ハブダイナモに接続
下側 HL-HUB150NをSKL095のダイナモに接続 

一番明るい箇所のカタログスペックは同じですが、もっとも明るい箇所の範囲はHL-HUB150Nの方が広いです。色温度は個体差があるのでアテになりませんが、MLI-1ALの方が低めかなという感じ。

ライトは遠くを照らすようにすると明るさが一気に減って見えます。カタログスペック上での最大値が同じMLI-1ALが暗いわけではありません。


 補正が強めなのでもう一枚。……同じだ。
 HL-HUB150Nを遠投して撮影。一番明るいところが重なるようにしています。偏光筋の影が縦に何本もあるのが分かるでしょうか。同じ距離でてれてれ走っていると、明るさはカタログ値通りに同じに見えます。

横の広がりは同じぐらいなんですが、走行に役立つ明るい箇所の範囲がHL-HUB150Nはムラがあります。(自転車本体の取付金具部のまがりのせいかも)



 同時点灯時をうえから撮影。HL-HUB150Nちゃんは乗り手を激しく眩惑します。テープを貼るか、黒マジックで上辺を塗りつぶすことになるでしょう。
 横から。被視認性は高いですが、クソ眩しいということでもあるので注意。
 HL-HUB150N単独で遠投だったか。最初の方の写真より落ち着きました。


 取り付け位置の自由度をあげる金具付きです。つうか、無いとタイヤ影が強くなりすぎになるでしょう。ブロックダイナモのSKL095に前突き出し気味にして、あのタイヤ影のレベルです。奥まった位置に取り付けになるとタイヤ影も、最も明るい光を受けて強くなるでしょう。なぜカゴ下タイプがないのか……
 ハブダイナモに接続してHL-HUB150N単独。色も実際寄りになってきました。ただ、色温度は同じロットのLEDチップでも個体差があります。
取り付け位置を動かす金具。カゴステーがあるタイプだと必須になりそう。






で、最近でたシマノの2207もそうなんですが、MLI-1ALと違って時速15kmで明るさが頭打ちになる感じではありません。配光は横広がりなんですが、LEDは前を直接照らしていてレンズの形状や偏光筋で拡散させています。ろくに防眩されていません。

ここまできたかと、ちょっと感動するぐらい明るいのに、防眩されていないうえにワイドな配光となると、これはもう迷惑でしかないわけです。まさに大迷惑

無灯火よりも眩惑ライトを点灯させていたほうが遥かにマシで合法なんですが、じゃあ、眩惑させまくっていいかというと、それも法的に駄目なわけで。

眩惑させないようにするために角度を下に調整するとHL-HUB150Nは調整が難しいことに気が付きます。J1端子で高速走行するなら遠投した時に、どスポット配光で懐中電灯配光がゆえに眩惑が減るSKL129のほうがいいかもしれないというレベル。

本体色がシルバーの数が揃っていないのは、どこかのメーカーの自転車に初期装備されることになっていて弾数が集まらなかったためとかであれば、街中で見かけることも増えるでしょう。

J1端子の実用的な明るいライトとしては、もっとも明るいライトの一つなのは間違いありません。使う場所次第では、ほぼ水平に向けても問題がないはずです。

夜のライドやドライブを振り返ると、宮崎の日向海岸あたりとか、志布志のちょっと海よりなどで、中学生や高校生がハブダイナモのLEDライトだけど灯りとしては暗い自転車で走行していて、もうちょっと明るいライトが海外にはあるのになあと考えていたことを思い出します。

その、あれば助かる明るい自転車用ライトが、日本でもわりとカンタンに手に入る用になった。喜ばしいことなのかもしれません。明るくても問題になってくるようであれば、防眩しなさいということにもなってくるでしょうから、今は明るさ十分の自転車ダイナモ用ライトが増えたことを祝いましょう。