Friday, January 21, 2005

すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた

チャンピオンレッドが売ってなかったので、すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えたを買ってひきあげてきました。買ってなかったというか、出たことすら知りませんでした。アンテナひくっ。ニュースサイトを運営しようなどとはみじんこも思わない方がいいタイプです。

すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えたの著者は、ジェイムズ・ティプトリー・Jr.で、日本での代表作は、たったひとつの冴えたやりかたちゅーことになるんでしょうな。なぜか、元CIAということがウリになっています。CIAには三年しかいなかったみたいですが、その際に身につけたっぽい情報の取り扱い技術で、匿名作家としての活動を長引かせたというのが心温まるエピソードです。最後は

>1987年5月19日、老人性痴呆症が悪化した夫を、
>前々からの取り決め通りにショットガンで射殺し、
>みずからも頭を撃ちぬき死亡。享年71。

と、ちょっと衝撃的というか、どうなっとんじゃいなという終わり方です。ただし、作品の方は、だいたいきっちり終わっているので一読者としては困りません。金太郎(キンタナ・ロー)は、まだ読んでませんけど。

(同じ年代ぐらいで)個人的に好きな米国SF作家の三人を、なんとはなしに思い浮かべると、カード、ティプトリー、ティモシィ・ザーンで、ほいで、女流で個人的に好きな米国SF作家を三人ばかり思い浮かべても、M・Z・ブラッドリー、ティプトリー、ルグィンと、ティプトリーは脳内のリストに複数回登場してました。ティプトリーは個人的に好きな作家だったんだなーと、今まで気が付かなかったことを発見しました。ブログというか、日記はおすすめです。

2chだとSF板にティプトリースレがあります。
ジェイムズ・ティプトリー・Jr
む、キンタナ・ローの評価は微妙だなー。