Thursday, August 13, 2009

Caminacs Fantasy 12完結

YouTube - FINAL FANTASY XII(Electone)ファイナルファンタジーXIIのエレクトーン演奏FFXII
長かった、Caminacsによるスキャン設定の旅も終わりを迎えました。はやっ。だいたい、TWAINドライバ経由だと両面スキャンで一枚12秒ぐらいかかるのは改善できませんでした。ゆえに、Caminacs Fantasy 12みたいな。とりあえず、B5コミック雑誌三冊、A5コミック7冊、ハードカバー1冊、新書1冊をバラして読み込んでみました。12冊。CF12。部屋もちょっとすっきり。

時簡短縮の結論から言うと、本体ボタンに設定したものを使うのが最善のようです。TWAINドライバ経由でBTscanからだと、スキャン処理後の保存先フォルダを毎回探しているような動きでした。両面スキャンから画像処理、で、処理したファイルの保存となるのですが、ファイルの保存先を毎回確認している表示が出るのです。その時間は、一回あたり、約2~3秒かかります。

ADFだと、たいていは連続スキャンをするわけでして、200ページで約400~600秒、一冊あたり700ページの雑誌だと、理論値でも1400~2100秒の時間がプラスされますです。Caminacs本体についているボタンを押して読み込むよりも、条件次第では、本一冊で30分以上余計にかかってしまうという。

したがって、本体のボタンに読み込みの設定をあらかじめ行って、純正のドライバから保存するのが最善だろうと。本体ボタンだと、グレースケールの明るめにした400dpiのA5だと、両面一枚あたり9~10秒で終了します。ファイル保存時に迷わない分だけ速い動きです。

紙を挟み込んでジャムったり、重送してトラブルがなければ、一分間に6枚(12ページ)ぐらい読み込むことが可能になりました。後の画像処理はしない画質設定での速度ですので、満足できる速度です。A5で約300ページ超のハードカバー投資本をバラして読み込ましたが、バラし込みで一時間以内で終了しました。

ボタン初期設定で片面スキャンだと、
ドキュメントスキャナ特長 - Caminacs - コクヨS&T
特長2の動画に近い速度で読み込みますが、これは画像処理をほぼ行っていないためです。

スキャンする場合は、後から画像処理ソフトを使って編集しないと決めてかかっていました。事前にスキャナ本体で、明るさやガンマを設定して、できれば切り抜きをやって、傾きは受け入れるという戦術です。

Caminacsで実際に設定をいじって読み込ませていて気がついたのは、400dpiで読み込んでも時間が変わらない、ファイルサイズがそんなに大きくならないということです。自炊職人の中でも、「なんでこんなにファイルサイズが小さくて見やすいんだ?」というような職人がいますが、認識するのに不必要な情報をかっ飛ばして見やすくまとめるのに適しているようです。裏当て黒もその思想の一端みたい。MP3的にまとめるADFスキャナとして、Caminacsは割り切ってA特化しているようです。

こだわる方なら、CCD機の単枚スキャンで、その後に画質調整するしかありません。

Caminacs
4万出せるならS1500が定番のようです。TWAIN非対応で裏当て白。速度はCaminacsより高速です。画像処理速度はわかりません。

A3ドキュメントスキャナ(ベーシックモデル) NS-CA2
こっちはA3対応版のCaminacsです。読み取りも高速になっています。A3読み込みがポイント。

以下、実際のスキャン時、自分用メモ。

TWAIN経由でハマったのが、自動傾き調整の省略ができなかったこと。紙のサイズを指定していない場合は、自動切り抜きと自動傾き調整は強制適用になります。その場合、一枚で30秒コースにようこそ。紙のサイズは、できるなら必ず行う。

・文庫、新書、ハードカバーなど文字がメインの場合のスキャン
 本をバラす際に、のどのところは多めに捨てる気合いで。本にノリを残すと読み取り面に付着してジャムの原因になる。見開き一杯までスキャンしたい場合は、ノリを丁寧にとる。大型カッターがあると、刃が曲がらすに作業がし易い。

 背表紙を切り取ったあとは、接着面のノリ部分の残りをカッターで削る技もあり。ピーラーでも、ベンリナーでもできるかも。カッターが安定。里芋の皮を剥くように、背表紙に残ったノリを削っていく。深追いはしない。ページがくっついていると重送になって斜行するので、札を数える要領でよくたぐってからスキャンのフィーダーに置く。

 文字メインの場合は、コントランスト重視で50ぐらい。うかつに印刷の出来を拾うようにすると、文字が灰色がかって見にくくなる。明るさは標準で0。ガンマはいじらず、自動濃度調整も行わない。自動切り抜きのみ行う。全般に、自動傾き調整は、誤爆で傾きの原因になりやすいので、使わないようにする。

 グレースケールで400dpi。網点除去は雑誌。A5で1ファイル約200-280KBでまとまる。一枚(両面)スキャンで8-10秒を目安に。表紙のカラーで厚みのあるものや、折りたたんであるカラーページは付属のキャリアシートを使う。

 紙質とインクが良ければ、読み取り面へのインク付着は起こりにくい。読み取り面の確認は、100円ショップのLEDライトがあれば便利。メンテナンスはし易い構造になっている。掃除は、100円ショップのウェットアルコールシートでやると便利。大型カッターの替え刃も買っておくと、カッターの刃の摩耗を気にせず替えていける。

・コミック
 単行本と雑誌では、雑誌がより困難。インクが必ず読み取り面に付着すると覚悟する。LEDライトとアルコールウェットシート大活躍。下側の読み取り面に、インクが付着しがち。

 モノクロページは、グレースケールで200-300dpi、明るさは20、コントラストは40ぐらい。で、文字とちがって自動濃度調整はありで。切り抜きはあり。傾き調整は使わない。裏写りもけっこう飛ばせるけれど、元の紙質次第では無理。割り切る。

 他のTWAIN機器を使わないと決めてかかれば、ボタン設定を9個フルに使えるので、コミック雑誌をバラしてスキャンする場合には

 ボタン1 表紙やカラー用 キャリアシートを使う前提でサイズを自動でもいいかも
 ボタン2 通常の漫画モノクロページ用 ガンマ高めで裏写り防止、コントラストくっきり
 ボタン3 黒を多く使った漫画用 黒色が飛ぶのでガンマ低めか、いじらないで

 としておくと、夜間戦闘シーンなどに便利。なお、上記設定は、いずれも液晶モニタの色温度6000Kあたりで暗めにしている自分の場合です。グレア液晶で動画向け設定だと、明るさは割り引いて設定した方がいいかもしれません。黒が多くてコストを抑えた印刷の漫画雑誌は、インク付着が頻度高く起こります。

 画像処理は、CPUコア数よりもクロックに依存している感覚を得られました。省電力機能を一時的にカットしてスキャンにかかると少し速くなります。自分はマザーボードのIES機能で、オンオフ制御していたので一発でしたが、そうでない場合は、個人の環境によります。

YouTube - Intelligent Energy Saving (IES)
この機能です。ネタかと思ったら、低負荷の時は、クアッドコアだと2コアを停止させてくれたりします。やるな。

YouTube - Tour de Japon - Final Fantasy Main Theme
FFメインテーマ。オーケストラバージョン。