手動真空ポンプセット 手動式、ハンドポンプ 【並行輸入品】。よく読まないでも、
到達真空度 : -638mmHg(-85kPa)書いてありました。
吸引量 : 16ml/ストローク
1bar(1kg/平方センチメートル=100kpa)以下じゃねーか! 自転車のチューブだと、クロスバイクで最低でも4barあたりを要求されます。だいたい、指で押すとふにゃります。吸い出せる圧力が、その四分の一以下です。あかん。
一応、試しにセットしてみます。
機構としては、液がちゅるちゅるしみだしてくれは吸い出せるよ、的な作りです。強制力なさそう。
庭のもみじの樹に接近。
軽く穿孔して、あ、これ、どうやったってダメだわてきな乾燥度。みれば、樹は乾燥してひび割れており、更にはアリが巣を作っている感じでした。アリが営巣していることを確認することによって、樹液が甘いことだけは分かりました。
試しに吸い出し口の細いものをつけて、ポンピングしてみます……はい、ダメでした。
蔦も生えていたので、ぴりっと剥いでみました。手動真空ポンプをくっつけてしゅこしゅこしてみましたが……ダメでした。
山にかかる雲が美しい……(現実逃避)
Maple Sap Spile vacuum pump
国内での実際のメイプルシロップ収集方に関する情報はほぼ無い上に、九州での採集事例は、椎葉村の達人がトラクター事故で亡くなられており、完全に断絶しています。しょうがないので、本場の海外に活路を求めます。最初から検索しておけや! ってな話ですが。
http://www.extension.org/pages/71043/youtube-channel-maple-syrup-series#.VX7CxfmvGHs
はい、簡単に情報が見つかりました。つうかスパウトって、かなり深く打ち込むんだなあ。あと、雪が降るぐらいの寒さがないと、寒暖差のみで樹液がスパウト撃ちこむだけで勝手に噴出というのは難しいようです。
輸液チューブの口径を見ると、手動真空ポンプでやる場合は、圧力タンク付きの自転車空気入れでガシガシやらないと無理ということが分かります。その場合も、スパウトと差込口の真空を維持するために、ドリルでガッツリと樹に穴を開けておいてスパウトを差し込まないとだめなようです。
Tips on Using Vacuum and Maintaining Tap Hole Sanitation そして、一発ネタでないなら、甘い樹液に繁殖する雑菌との戦いがまっているとか。産業としてやるなら、オハイオ州レベルだと、ポンプを常時動かしておくほうが衛生状態も保たれてコスト割れしないなどとあります。逆止弁でオッケーさ! ハハハ!
いろいろと無理な感じ。
カエデからメイプルシロップを自家製したるという欲目は捨てて、当初の計画であった、あまづらに集中する方がよさそうです。蔦を切ってきて、自転車用空気入れかコンプレッサーで液を押し出す。