Friday, December 18, 2015

マグボーイMLI-1ALが点灯しなくなったり、速く走行していても点滅したりして故障かな? と思ったら、どうやって調べるか

ママチャリのヘッドライトについて
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11153444436
丸善の 
丸善(MARUZEN) Mag Boy MLI-1AL
に交換し、半年以上問題なく点灯し使用していました。
しかし、最近以前は低速時にしか点滅していなかったのに、かなりの速度でも点滅するようになってしまいました。

写真貼り付け用に投稿を作成。

先にまとめ

1 接触不良をまず疑って、端子部、自転車本体取り付け部(アースになっているため)の清掃をする。クレ556などを使う。点滅が点灯になればそこで終り。

2 MLI-1ALが故障していないかどうかを確かめる。単1~4電池であれば、3本以上を直列接続して、MLI-1ALに取り付ける。点滅でなく点灯すれば、問題は接触不良か、ハブダイナモ側にある。外して試したついでに、端子部にクレ556等を塗布して清掃する。改めてテストして点滅が改善していれば終り。

3 ライトが点滅する場合。分解して内部で基盤割れやはんだ欠け、配線外れかけがないかを見る。ハンダ付けしなおして、下部のフォトスイッチのところに黒いテープを貼る。電池3本で試すか、自転車に取り付け直して点灯させてみる。直れば終り。直らない場合は、MLI-1AL他の新しいライトを買う。

4 ライト単体では点灯するのでハブダイナモ側があやしい。気合いでハブダイナモを分解するか、新しいハブダイナモをホイール一式で購入する。(丸善の一式セットの場合は、amazonで送料込み6,000円ぐらい)


まず疑わしく、簡単に改善できるのは接触不良ですので、そこから調べるのがおすすめです。いったん端子を抜いて、そこにクレ556等の接点の洗浄ができるもので清掃します。

http://www.kure.com/product/detail.php?item_id=7
電気系統の除湿・防湿、電気接点の清浄
自転車のグリース部に使うのは不味いですが、接触不良を簡単に対処するにはクレ556がおすすめです。100円ショップの潤滑剤でも同様に対処できます。

アースは取り付け部分がボディアースになっていますので、取り付けのボルトのところにもクレ556でプシュっとやって拭き上げます。この状態で点滅がなくなれば、問題は接触不良だったということで対処も終りです。たまに清掃してあげてください。問題は、これで直らなかった時です。

雨の日にも走ったということですが 、端子の向きが下側になっていて走行中に水が入るようになっていたら、ハブダイナモ側内部もあやしくなります。ハブダイナモ内部にはベアリングとグリースが入っているため、ハブダイナモ内部に入るようにクレ556を吹きかけるのは厳禁です。グリースが流れ出します。端子部だけに吹きかけるのは大丈夫です。

マグボーイMLI-1AL後から付けたということは、お使いになっているSANYOのハブダイナモは、J1端子のハブダイナモでしょう。

テスターがある場合は、ハブダイナモ側から調べることができます。ハブダイナモの端子を差し込む部分と、本体のボディアース側で車輪を浮かせて車輪を回転させます。交流の電圧が一定範囲で出力されていれば、ハブダイナモに問題は無く、ライト側に問題があると分かります。

テスターが無い場合はamazonでオーム電機 TDB-401が、オートパワーセーブ有りで割りと信頼できるテスター最安になります。が、TDB-401は2500円ちょっとしますので、これでハブダイナモ側が故障していると確定できても、ライト側があやしいとなっても追加の費用が必要です。そもそも、もう一個MLI-1ALが買えます。テスターは他でも使えますが、ハブダイナモが故障しているかどうかだけのために買うには厳しいでしょう。

以前に使われていたライトを保管してあるのであれば、以前のライトを取り付けて点灯するかどうかを調べることができます。前のライトに戻して点灯すれば、問題はMLI-1AL側にあります。

ここで、外している間に以前取り付けていたライトが壊れていた場合は、問題の切り分けができません。前のライトが付かないので、問題はハブダイナモ側であると確定できません。

ハブダイナモ側が故障していた場合は、先にMLI-1ALを購入しても無駄になります。テスターが無い場合は、MLI-1ALが故障しているかどうかを先に調べます。


単1~4電池が3個あれば、直列で接続してMLI-1ALに接続するとMLI-1ALが点灯します。2個ではダメで、3個直列が必要です。(たぶん、4.5Vぐらい)。CR2032だと2個でテストできます。9V電池は一個でも大丈夫と思いますが、やめておいたほうが無難です。

写真は、MLI-1ALのカゴ下タイプですが、取付金具部分がアース部分のため、そこに配線と懐中電灯から取り出した単4電池を3個直列接続する電池ボックスを取り付けています。

配線、電池ボックスが無い場合は、電池を縦に3つセロハンテープかなにかで固定して、MLI-1ALの金属部分とJ1端子をつなげばテストできます。これで点滅でなく点灯しているのであれば、ハブダイナモ側に問題があることになります。

ハブダイナモの修理もバラせばできます。ついでに、グリスアップもできます。
http://mabos-world.blogspot.jp/2012/03/blog-post_18.html
これはシマノのJ1端子のハブダイナモを分解された方のサイトです。エナメル線とハンダの部分が腐食で折れかけていてもライトが点滅する症状がでます。問題がこの部分であれば半田付けしなおせば修理可能です。原因がそこでないと、さらに分解していく必要がでてきます。コイル巻き直しや、磁石欠けの入れなおしとなると、お金出して新しいハブダイナモ込みの軽快車用ホイールを買った方が早いと思います。マグボーイを出している丸善電気のハブダイナモホイール一式が、amazonで送料込み6,000円ぐらいです。


電池を接続してもライト側が点灯しない場合は、MLI-1ALの裏面にもう一箇所チェックすべき場所があります。裏面に配置されている、明るさを感知するフォトスイッチ部分です。このフォトスイッチが劣化しているか、なんらかの原因で本体の光が漏光してフォトスイッチにまで光が配光されていると、高速で走行しても点滅するようになります。

MLI-1ALが発光する → フォトスイッチが反応して「あ、明るいから点灯しないようにするやで」 → フォトスイッチがオフになったのでMIL-1ALが消灯する → フォトスイッチが反応して「あ、暗いから点灯するやで」 → MLI-1ALが発光する(繰り返し)

この状態になると点灯でなく点滅します。MLI-1AL本体のクロームメッキが剥がれて下部に光が配光されていて、カゴ下タイプであれば金属製の泥除け、サイド取り付けタイプであればライトカバーとカゴステー兼用の金属ロッドなどに光が反射してフォトスイッチに光が配光されると、高速で走行しても点滅状態になります。

フォトスイッチの劣化であれば本体取り換えになりますが、受光部のところに黒いテープを貼り付けると、点滅でなく点灯させることができるかもしれません。

MLI-1ALの配線に枝などが引っかかったとか、雹が降ってきて当たったような記憶があれば、いちどMLI-1ALを分解して配線のハンダ接続部を見て外れかけているかどうかを確かめることも出来ます。見ただけでは分からない場合もあります。そこでテスターの導通テスト機能が役に立ちます。