Sunday, February 28, 2016

ブロックダイナモで広い配光 YSD DL09 は速度を出さないなら、かなり良いライトです

 YSD DL09が広い配光ということで買ってみました。パッケージにもなかなか気合いが入っています。今までは売る気があるのかな? 補修パーツとしてのみ出回っていたと思われる今までと違い、今度からはホームセンターに置いてあってもおかしくないパッケージです。
 手でローラーを回してみてくださいという試みも。実際、小さめの直径のローラーのわりに、軽く回ります。
 発電能力は4.5V1.2W。配線が外れにくい工夫がされています。底面のネジは他のメーカーでは見ないものです。いざというときにバラして修理可能なのかもしれません。
 ローラー軸は長めで、今が古い金属ローラーのブロックダイナモなら、長さの問題は無く、すぐに置き換えが可能です。
 アーム部分は固定で外すのは難しいですが、ライト部分は置き換えがやりやすくなっています。角度調整もかなり自由にできます。アームもダイナモ部との隙間に余裕があり、自転車に乗りながらも角度調整が可能でした。(良い子はまねをしないでね)

下は、丸善のMLI-1ALカゴ下取り付けタイプです。ライト部のサイズも、そう大きくはありません。


 ISO1600で撮影して明るさは実際よりも明るくなっています。

本体のリフレクター部が大きくないのに、ワイドな配光です。それでいて、カタログスペックで重要とされていた、スポットで極端に明るい部分がありません。良心的な商品と言えるでしょう。
 15LUXクラスの欧州規格のライトと遜色ないような明るさです。

http://www.baslerbikes.de/index.php/baslerbikes-Scheinwerfervergleich-2013.html
色温度は青白い感じはありますが、同じYSDが作っている、ブリヂストンのBD-L3よりも色温度は低めになっています。


 サイドからの様子。まぶしい。
 色温度低めに出てしまった……
 上から見ると、リフレクターが斜め後方にも光を配光してい輝く部分があることが分かります。まぶしい。
 ISO1600で同じ時間帯に撮影した、NSKL134.






カメラが補正して色温度が伝えきれない。








YSD DL09は広い配光のためいくつか注意する点があります。水平方向に向けると、明るいことと、防眩されていない点があわせって対向車や人に大迷惑だろうこと。遠方が明るくなるように等とは設計されていないのとスポットで明るい部分がないため、高速走行には不向きということです。高速走行が多い場合は、DL09を水平に向けても、手前が明るく遠方は暗いのでかえって危ないです。

速度を出さない場合は、手前5~10mの路面にもっとも明るい部分を配置すれば、幅広く照らすうえに漕ぎも軽めなのでお薦めのブロックダイナモライトです。


NSKL134やMLC-1シリーズ、あとBD-L3等が出てきているけど、じゃあどれがいいの?

700CのVブレーキクロスバイクにブリヂストンのマウンタで取り付けて速度を出して飛ばすなら、NSKL134、MLCシリーズの方が向いていると思います。

軽快車に取り付けて、ゆっくりめの速度というなら、マグボイーのMLA-8(停車時点滅機能あり)や、YSD D09、BD-L3を数メートル先の路面にあわせて設置するというのが相性が良いでしょう。

絶対的な明るさが必要であれば、MLI-1ALを6V2.4Wのブロックダイナモに取り付けるか、素直にハブダイナモ化したほうが良いと思います。特に軽快車でOLD93mm、クロスバイクでもOLD93mmのフロントであれば、5~6000円で一式が通販されています。

なお、夜に田舎道でイノシシに遭遇したことがあるなら、BD-L3がおすすめになります。自分も、クロスバイクであれば、メインのライトが色温度低めで黄色いHerrmans H-one Sなので、ブロックダイナモを取り付けるならBD-L3にすると思います。今までのイノシシ遭遇回数は気づいた範囲では6回ぐらいで、接触しそうになったのは2回ぐらいです。マジ必死で大声をあげてイノシシは逃亡しましたが、あれでむかって来られていたらと思うと、なかなかに痺れるものがあります。

単独で使うなら、NSKL134が色温度低めだったので、NSKL134を選択すると思います。金属ローラーで雨でもスリップしにくいですしおすし。


ブリヂストン経由でないのでBD-L3に比べて安めなようです。



OLD93mmです。ハブ軸の太さもスポーツ車には不向きです。old100mmであれば速度も出やすいスポーツ車ということですので、素直にハブダイナモホイールを手組するか、手組してもらい、MLI-1ALよりも明るい防眩対策のされたライトを装備して遠方をきっちり照らしましょう。