Monday, May 01, 2006

低予算ライトノベル

ソースカツの影響から抜けきれずリビングでごろごろしていると、スカパーでSAW(ソウ)をやっていました。見たのは途中からなんですが、低予算でうまく作られているなあと感動しました。ソースカツの胸焼けも、さらに倍加のグロびっちょんなナイスさです。

低予算と言えば、ライトノベルをコミックやらアニメやら実写にする際にも、低予算(映画風)でできそうなものと、お金がかかりそうなものがあります。主に背景とか情景描写が使い回しが効くかどうかというのが第一歩で、登場人物の数が多くて、声優なり役者の数が必要となるとさらに予算が必要で大変そうです。物語の最後は大破壊で一大スペクタクルとなると、予算はさらに増えてくるだろうなあ、あと工数も増えて実作業も大変だろうなあと思う時もあるわけです。

やはり、安上がりなのは閉鎖環境で、閉鎖環境の中でもさらにお得な密室がメインだと、ああ、なんて低予算っぽくてステキなんだと、主客転倒した楽しみができます。洋館の中がメインとかもいいですな。船は閉鎖環境の中でも高そう、潜水艦の大型ともなると立ちくらみがおきそうなほど予算が必要になるんじゃないかなあとか。

題材としては、サスペンスの他にはホラーも安く済む可能性が高そうです。SFの実写は高そう。CGで使い回しと直線の処理が楽になったようなので、アニメ化の場合はSFは安くできそうだなあとか。そうでもなさそう。どっちなんだ。

で、ライトノベルがあんまり売れていないという話しをネット等で見るにつけ、ライトノベルの作品が、ただ単に普通に足りないのではなく、メディアミックスするのに低予算で済みそうなライトノベルが少ないのではないかと考える夜もあるのです。ミステリが実写化される場合に比べて予算面でも敷居が高そうだとか。もっとも、すべての前提として、小説単体で面白くないとメディアミックスする意味もありません。

低予算でメディアミックスできそうなライトノベルをげてみると、作家として低予算体質そうな清水マリコと、その作品があります。まずもって基本が演劇ベースです。清水マリコは活動停止中とは言え劇団主催なので、演劇でも実演可能な雰囲気が大変に素晴らしいです。すなわち、舞台上で完結させることができそうな作品が多いので、結果として、そんなにお金が掛かるわけでもなくメディアミックス可能っぽいいうわけです。作品も連作形式で、1クールでちょうど良くまとめられるぐらいストックがありそうです。MF文庫Jのシリーズで言えば、全編にわたってアクションシーンがほぼ無いというのもありがたそうなところです。ぜひとも、NHKでラジオドラマにしてもらいたいものです。

少し古めなところだと、松井千尋のダイスは5とか、時無ゆたかの明日の夜明けも、かなりいい感じなんですが、マイナーなところが残念です。最近だと、マリみては舞台も限定されているし、モブシーンが大変そうだけど、作画だけで引っ張れてよさそうでした。コミック化は黒歴史としても。