Friday, December 05, 2014

わずか数時間のライドが今年一番のアドベンチャーになった冬期板屋峠ヒルクライム

 ことし一番の臨死体験。
 吹雪いてきてました。
 登ってくることは出来ると思っていました。
 だんだんと思考が回らなくなってきていても。
 往路で先行きを見据えているところ。車の通行も頻繁で、轍もあるし行けるだろうとは予想していました。
 遠景の雪山を背景にして、紅葉の最後を見ようかなどと思って登り始めたのが間違いでした。紅葉狩りどころか、こっちが命を狩られるかと思った次第。
 対向車が来ても問題ないように、道の端を進みます。新雪の上に自転車の轍。このころは問題なくグリップしています。
 だんだんと標高が上がるに連れて不穏な気配。轍の他に、獣の足あとを発見します。遭遇して追われたら逃げ切れない予感まんてん。自動車のタイヤの轍の半分ぐらいの足……猪の成獣となると、正面からぶつかると死。避けてもすくい上げを食らうと、その場から動けなくなることうけあいです。そして、雪に紅い血をまき散らして失血死か凍死フラグという。
 日の落ちる時間帯も迫っています。ライトはあるのですが、問題は路面。
後半の自転車の轍がふらついていることが分かります。なんとか無事に降りて来られました。久しぶりに、フラットペダルの裏芸・足ブレーキを使うことになりました。何年ぶりだろう。

フラットペダルの場合は、足の裏のどこでペダルを踏むかはリアルタイムに変化させることができます。

雨や雪の下りなどでブレーキが効かない、あるいは効きにくい場合は、片方の足のカカトでペダルを踏んで下死点までもっていきます。踏んでいる足に体重をかけると、反対側の足はフリーになります。スローピングしている自転車であれば、またがったままそのフリーの片足を地面に接地させることが可能ですので、滑るよう、時には踏みつけるようにして自転車のリアブレーキであてぎぎさせつつ、足の裏でブレーキングをしていくのです。

スニーカーであればかなりのコントロールが効きます。それでもダメなら、押して歩くことができるのがフラットペダルの良いところ。

まあ、最初から雪の峠なんかには来ないのが一番なんですが。