Wednesday, May 04, 2005

ストーカーと被害者の間に入って

扉を三十分ぐらい抑えつづける羽目に陥る。

舞台はマンション6階のおいえの玄関内。外にブチ切れたストーカーがいて、玄関の外に置いてあった飾りの石膏像でドアを乱打していて、室内の廊下の奥の方では被害者がおびえた目をしてこっちを見ている。

ストーカーがドライバーか何かで鍵穴を壊してカギの機能を殺し、鉄のU字型ストッパーだけで扉を閉めている状況。ストッパーはビスが二本で扉枠に止められているだけ。開いた状態で衝撃を与えつづけられると極めて不味い状況になる。そんなわけで、なんだか扉を抑えることになったわけです。

ガンガンガンとか、ゴンゴンゴンとか「中にいるのは分かってるんだ!」というツッコミどころ満点の罵声とか、少し静かになって「あ、あきらめてどっかいったかな?」と思ったら、廊下側に面した窓ガラス(ワイヤー入り)の割れるバリッバリッ、バリーンとかいう愉快な音で顔面蒼白になったり、でも、鉄の格子があるから(とりあえず)大丈夫そう、あ、また、扉がガンガンなりはじめたー石膏像って割れるとほんとに鈍い音がするんだなーとか、警察官がパトカーでくるまで長かったです。

長く感じたんじゃなくて、実際に長かったという。警察のレスポンスタイムの平均値の極北を体験しました。パトカーがマンションの下に来ると、ストーカーは廊下からパトカーが見えたのか立ち去っていました。現行犯逮捕できなかったのですが、ストーカーの身元は割れているので、おとなしくお縄についてくれることを祈っています。エイメン。