Wednesday, November 13, 2013

くっ、ひきょうな……  蕎麦屋さん

くっ、ひきょうな…… - Google 検索

霧島の蕎麦はおいしかったなあ。卵とじにしてくれたし。新蕎麦だったかというと、たぶん違うけど、うまかったああ。

そういえば、近場でも蕎麦屋があったなあ。それも、ひきょうな、そう、秘境な。というわけで、出発したのですが、もう、到着前からオチが見えている夕暮れの空。

 わりと遠くに来て、ちょっと登ったなという感じですが、十数分後には入り口ですらなかったということが判明します。

仙境の蕎麦屋に200人を越える行列! -蕎麦Web-
http://sobaweb.com/magazine/201107expo/20110702105245.html
えーと、唐津は浜玉町山瀬に、その秘境の蕎麦屋はあります。名前は孤狸庵。

深山幽谷の道はナビが使えない
「・・・あ、それから車のナビは使えませんよ。ナビで来るお客さんは、必ず道に迷います。FAXで地図をお送りしますから、それを見ながら来てください」  
 店への行き方を訪ねる僕に、電話の向こうで、ご主人は、こう言いました。
 うーん、やっぱり、何者かが僕をだまそうとしているんじゃないだろうか。ナビを使わせないで別の道を教えて、罠にはめようとしているのかも・・・。頭の隅に芽を出す、そんな疑いを打ち消しながら、僕は自宅のFAX番号を伝えました。
はぁ? 最新のNAVIで迷わけねーだろ!

というわけで、試用期限が切れたカーナビタイムforスマホはこまかい詳細地図が無いため、300円でゲットしていたMapFANの出番になりました。プラスして、SSD8GBで詳細地図ありのナビーゴもあります。

▶ ネスカフェ ゴールドブレンド - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=fYd2qsugZx4
遠藤周作からなのかどうかは分かりません。分かっているのは、孤狸庵閑話で、「こりゃあかん」わという山道というか林道を走破いないといけないことだけです。


 で、まあ、案の定というか、迷ったわけです。
 ここらへんまでは楽勝でしたが、考えると、この時点で敗北していました。
 ナビに詳細地図あったらまようわけねえなと景色を楽しんでいるの図。そして、林道に突入します。
 半泣きになってナビではなく、看板を見て道が分かり喜ぶの図。林道を周回していました。写真撮影をする心理的余裕は皆無でした。冬だと凍結してヤバかったそうです。

狐狸庵 唐津 -蕎麦人(そばじん)-
http://sobajin.toured.jp/saga/20110129232011.html

県道328号は思った以上に道が細くて、『スローフードレストラン"とんこば"』を過ぎた辺りから一段と細くなりました。
お店まで後3kmというところで、道には凍った雪があり、スタッドレスを履いていてもスリップするようになって、それ以上進むことを諦めました。
後で『狐狸庵』さんのご主人にお聞きしたら、このルートは事故に遭うことも多くてお勧めできないとのこと。
諦めの悪い私は国道203号の方から「見返りの滝」、「伊岐佐ダム」を通って行くルートで挑戦です。(笑)
しかし、さすがに不安になったので、お店に電話して営業しているかを確認したのですが、ご主人から「車は4WDのスタッドレス?」、「FFのスタッドレスじゃ無理かもね?」と言われました。

お店が営業しているのに辿り着けなかったのは初めてです。

笑(wwww   自分もそうなったんだよ! 4WDの軽トラかジムニーあたりでないと無理そうな箇所もありました。道が狭くて重量のある車も厳しそうなので、ハマーだと死ぬでしょう。ランクルも離合できずにえらいめにあいそうです。

突き詰めると、山の登山口を間違えた状態だったようです。


 でも、ナビMapFANとナビーゴの詳細地図は流石でした。うりゅうがりも辿り着けたもんなあ。迷いはしたけれど、道自体はつながっていたのです。オフロードバイクじゃないと行けそうに無い感じだったとしても。

自転車でも行けないことはなさそうですが、シクロクロス以上の踏破力のある車体で、さらに言うと帰路で夕暮れになれば強力なライトが必要でしょう。MTB、ブロックタイヤなら雨の日以外は問題ありません。雨の日? やめとけ。
 最終地点付近。
 ちらっと見えた店の状態に、川のせせらぎにも心安らげないわけです。
 なんというか、オチが…
 谷間に思いを馳せます。
 空に月。

▶ 38 万キロの虚空 OST 38 Man Kilo no Kokuu X68000 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=YqDqXmAJ9SI
軌道エレベーターはやくできないかな。

 現実逃避からもどってみると、蕎麦屋は閉まっていたわけです。営業時間内でも、蕎麦が切れればその日は終りシステム。美しい。
 蕎麦屋の獣も月を見ています。吠えちまおうぜ!

▶ 林田健司 青春謳歌 【映像付】 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=Cj0XDIgH4b4
そ、ソバージ……いえ、なにもありません。

 地獄の番犬ケルベロスか。立喰師はいませんでした。店、閉まってたし。
 ▶ 蕎麦「狐狸庵」へ - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=jBCrtVZ-H9s
帰路が紹介されています。

 まあ、また来るということにしたいです。
 失意の蜜柑うまそうだなあという視線。このまま帰るのもあれだったので、一袋100円で、浜玉町の蜜柑を購入しました。
http://www.k-tanbou.com/pdf/san/hausumikan.pdf
南に面して、さらに風向きが良ければ、潮風の恵み(と呪い)をうけて、天水みかんと互せていたのではないかと思います。量先でハウスも、これもまた一局。
帰路で、24時間営業の蕎麦屋で3玉同一価格の海老天温玉蕎麦、水曜日は580円を食べて本日はおしまいです。