昼時、出先で、
「ここらへんに、おいしいご飯屋ありまっか?」
と出先の人に聞いたら
「ああ、道を渡ってすぐのところに、めしや丼があります」
その場で食えるほか弁かよ!
(地域により違いますが、ほか弁とめしや丼は運営会社が一緒)
ほか弁テイストという気分じゃなかったので、
てくてくと歩いて、近くのとんかつ屋に行った。
が、店の中に入ると、店員に速攻で店の隅に案内された。
私が小汚い格好をしていたせいでしょーか。
店はちょいお値段高めで、とんかつは黒豚と白豚に分かれていて、
黒豚を使用したメニューは、だいたい白豚の2倍の値段が付けら
れている感じ。
お品書きを見ていると、店の人が注文を聞きにくる。
カウンター席に座った隣のぴしっとした初老のサラリーマンには、
注文の時に、
「なんとかランチには、白豚を使用したものと、黒豚を使用した
ものがございますがいかがしましょうかー」
と聞いていた。
自分のところにも店のおねーさんがやってきました。
「カツ丼ください」
「かつ丼ですか? 当店には、かつ丼はございません」
「ええとじゃあ、これこれ(メニューにあるカツ丼風のものを指さす)」
「かつ重ですね、かしこまりました」
「あ、かつ重にも、白豚を使用したものと黒豚を使ったものが
あるんですよね……って、もういねえよ!」
もちろん、出てきたのは、白豚を使った安い方のかつ重でした。
でも、それがまたおいしくて、なんだかとっても微妙な気分に。おろろん。