Sunday, February 06, 2005

レモンおろしうどんで走馬灯

地元ローカルなうどん屋で新メニューを発見。その名も「レモンおろしうどん」。大根おろしとレモンが浮かんでいて、体があったまりそうだなあ、消化にもいいにちがいない。いいなあ、安いかけうどんにしようかと思ってたけど、レモンおろしうどんにしよう、あったまりたいなあ、外はまだ寒いなあ、でも花粉飛んでるなファックとか思って注文したわけです、レモンおろしうどん450円。

で、注文してお手洗いにいって、テーブルにもどってくると、そこにはガラスのサラダボウルに入った冷たいうどん麺が盛られていたわけで。その冷たいうどんの上には、大根おろしと、なぜか天かすが山盛りぶっかけられていたんです。レモンは、クールなつけ汁の入ったおわんの上に、みょうがの擦ったやつの横に一切れありました。

呆然と固りつつも、頼んだものはしょうがなく、ボウルから麺をハシでとって、つけ汁につけて食べていると、店の人が、「あー、これ、つゆをボウルに掛けて食べてください」とか言うわけですよ。ほいで、言われるままにつゆをボウルに掛けると地獄絵図。

つゆが大根おろしの汁で薄まって、しかも麺をとるたびに、いやがらせのようによそわれた天かすが半分ふやけて、半分かりっとからまって、すげえ食べにくいわ、つめたくて薄いつゆが天かすの油分を強調するわ、しぼったレモンがつゆですっぱいわで、ここ数年で食べた、もっともまずいブツに変貌しているわけなんです。

で、もそもそと食べていると、なんか、笑いがこみ上げてきて、昔体験した、楽しかった出来事が脳裏をメリーゴーランドのように駆け巡って、ああ、これってきっと走馬灯なんだなと、得がたい経験をすることができました。みなさんも、ぜひ、うどん屋で、レモンおろしうどんを見たら、ご賞味ください。